「ことば磨き塾」for東京かあさん
「突然ですが、クイズです!!このひとは誰でしょうか?」
「東京かあさん」のピッチや採用面談の"つかみ"として、こんなクイズから入ります。
正解は…江戸幕府3代将軍徳川家光の乳母、斎藤福
「春日局」と言えば分かる人もいるかもしれません。
江戸時代、将軍は第2のお母さんがいました。庶民も長屋でみんなで子育てをしていました。
現代はどうでしょうか?核家族化が進み、ひとりで子育てを抱え込んでいる人が多いですよね。
「第2のお母さんを持とう」
「それを当たり前の文化にしたい!」
「シニアも子育てもハッピーな世の中を実現します!」
こんな風に春日局を"第2のお母さんの象徴"としてお話してきたのですが
今回、東京かあさんの懇親会の会場は、偶然にも、春日局の菩提寺「麟祥院」さんが提供してくださることになり、お局さんが見守る中、2年ぶりのリアル懇親会を開催できました。
ことば磨き塾〜東京かあさんスペシャル〜と題したワークショップ
ゲスト講師は村上信夫さん
NHKで35年間「ことば」と向き合ってきた村上信夫さんをお招きし、東京かあさんのためだけに、ことば磨き塾を開催していただきました。
村上さんは元NHKのエグゼクティブアナウンサー。
「ニュースおはよう日本」のキャスターや「ラジオビタミン」などテレビやラジオでご存知の方も多いと思います。
村上さんはことばのプロフェッショナルとして「ことば磨き塾」というワークショップを全国各所で行っています。
ことば磨き塾とは?
東京かあさんはコミュニケーションがとっても大切なお仕事。
物理的なサポートだけでなく心のサポートも担っており、担当のお子さん(お客様のこと)がつらそうなとき、元気になるような言葉がけをみなさんと一緒に考えたいと思いました。
ホワイトボードを使って、2時間参加型のワークショップ。私も非常に勉強になりましたし、向上心が高く、感性が豊かなお母さん達を見て、なんて素敵なみなさんが登録してくださっているんだろう!とジーンとした濃密な時間でした。
内容を一部ご紹介します。
食べたもので身体がつくられる
聴いたことばで心がつくられる
発したことばで___がつくられる
ここに入るものは何でしょうか?
意外と早く正解がでました。
発した言葉で未来が作られる
ネガポジーネガティブなことばのあとにはポジティブな言葉を。
陽転思考を心がける。
例えばおみくじで大凶をひいた。ついてないことが起きた。(ネガティブ)→もう、これ以上悪いことは起きない!(ポジティブ)
のように。
ネガティブな感情が悪ではない。そもそもネガティブ感情は人が生存していくために危険やリスクを回避するために、必要な感情。ネガティブになってはいけない! と思う必要はなく、ネガティブになっても良いので、その後にポジティブに転換することが大事。とのことでした。
私も「第2のお母さんを持つことが当たり前の世の中にする!」と毎日言葉にしたり想像したりすることで、本当にそんな未来がやってくる気がしています。
「問わず語り」は究極の質問
誰かが落ち込んでいるとき、安易にうなずいたり、安易な励ましはしないで、ただ聴いてあげればいいんだ。
という話の中で
「聴す」「○○す」はなんと読むか?という問いかけがありました。
なんて読むんだろう??さとす??でも「さとす」って人の話聞いてないよな〜と考えている間に、あるお母さんがバシッと正解を言い当てました!
「ゆるす」
「なぜ、分かったんですか?」村上さんの質問に、正解者のお母さんはこう答えました。
「相手の話を聴いているときに自分がどんな状態なんだろうって考えてみたんです。そしたら"ゆるしているな"って思いました」
確かに、怒っている間や、相手を許していない間は、相手の言葉が全く耳に入ってこない…私も思いあたることがあります。
喧嘩して意見が対立していたのに、「ごめんね」と言われると、「こっちもごめんなさい」って相手を許せて、一気に相手の話を聴く姿勢になれ、和解できたってこともありますね。
耳で聞いているだけだと本当に相手の話を聴いてはいない。
相手のことを受け入れて赦し、傾聴できる人間になりたい。
お母さん(サポーター)とお子さん(利用者)の代弁者となり、信頼関係構築のお手伝いをする東京かあさんのスタッフ(おやコンシェルジュ)に、「聴す」はとっても大切なスキルだと感じました!
言葉のワンパターン化
また会話やコミュニケーションはワンパターンになっているのではないか?という話題も。
村上さんは「さすがですね!」と新人のアナウンサーなどに言われると「あなたに言われたくないな」と、ちょっと失礼だと感じるとのこと。
「さすがですね!」だけではなく、具体的に何が良いと思ったのか伝えてくれたら嬉しい。
これにはギクっとしました。
私も「すごい!」「かわいい」「やばい!」「さすが」「なるほど」
など相槌や受け答えがワンパターン化しがちです。
何がすごいの?何がなるほどなど?もっと言葉の置き換えをして、伝える努力をしないと、相手に何も伝わらないよねと反省です。
言葉選びだけではなく、抑揚や間がワンパターンにならないのも大切。
大事なことの前と後ろには間を置く。などのテクニックも出てきました。
ジャパネットたかたさんを例に、甲高い声で話したあと、十分な間をおいて、小さい声で「安いでしょ」と言っている。
甲高い声のときは対面で語りかけていて、間をあけている間に横に来て、隣で耳元で「安いでしょ」と、囁いていると表現されていました。
テキストでは表現できない、間や抑揚。
声、言葉、伝えるって面白い!!
他にも
日本語の「ありがとう」には2つの意味がある。
「恩恵的感謝」は英語の「Thank you」にもあるけど
ありがとうを漢字で書いて「有難う」
当たり前のことへの「普遍的感謝」2つの意味がある。
なにひとつ当たり前のことはない。
「ありがとう」「おかげさまで」「大好き」
など嬉しい言葉のシャワーを周りにも自分にもどんどん浴びせて、嬉しい言葉の種まきをしていきたいと思いました!
参加してくれたお母さん達の声です。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?