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アナログ広告が飲食店の集客に活かせる理由 | デジタル全盛の時代に宣伝方法を再考する不動産屋

広告宣伝にも「はやりすたり」がある~1人社長の広告代理店

今は飲食店(だけに限りませんが)の広告宣伝といえば、SNSやウェブ上の口コミが重要と言われます。「今どき会社(店舗)のウェブサイトくらい無くてどうするの!」なんて言われて、SEO対策をがんばらなければなんて話も、すでに過去の話のようにも感じられます。
 
たとえば最近では、ウェブサイトは無くてInstagramだけですなんてところも珍しくありません。
 
私の妹は山口県でイベント専門のカフェをやっていて、いずれは実店舗を構えたいらしいのですが、現在はInstagramとX(旧Twitter)だけです。そのカフェとは『コーヒーと手紙コポ』というコーヒーを楽しみながら手紙を書こうというのがコンセプトとなっています。
 
何でも「スマホの小さい画面を通じてデジタルで」という時代に、ゆっくり手紙でも書きませんかという発想ですが、広告宣伝も同じでウェブ広告全盛の時代にあっても「オンラインに頼れない店舗が置かれる状況」というものは厳然としてあるものです。

コーヒーと手紙 コポ
X(旧Twitter)
Instagram

2024年9月15日に開催されたイベントで妹と(山口県萩市)

それは、SNSや口コミが必ずしも十分な集客に結びつかない、またはオンラインのみでの宣伝が難しい状況を指します。

アナログ広告を入口にして、ウェブやSNSに導く~1人社長の広告代理店

具体的には、ターゲット層がインターネットやSNSにあまりアクセスしない場合、近隣で直接目にする広告の方が認知されやすく、集客につながりやすいでしょう。

また、オープンしたばかりのお店や、地域外の人にあまり認知されていない小規模な飲食店などはSNSのフォロワーが少ないので、その時点でそれだけでは認知が進みにくい状況にあります。
 
また、デジタルツールに強くない経営者やスタッフがいる場合、技術面や運用負担を考えたら、それにがんばって取り組む費用対効果ってどうなのかという話にもなります。
 
立地条件も広告宣伝のやり方を決めるには大切なポイントです。たとえば、通勤通学の人々が通る駅前にある店舗や近隣の住民や働く人をターゲットにした店舗では、駅前のポスターやチラシの方がSNSよりも効果的な場合があります。
 
もちろん、SNSやデジタル広告をやらないほうがいい、やらなくてもいいという話ではありません。資源を費やす比率やバランスも問題で、アナログ広告を入口にして、ウェブやSNSに導くということも考えられます。

たとえば、店舗に来たお客様に次回来店時のクーポンを配布し、SNSでのお知らせやキャンペーンと連携して使うという方法も考えられるでしょう。

新しい時代のツールと広告規制への意識~1人社長の広告代理店

流行りの広告宣伝方法はそれとして、自店舗にはどんなやり方がいちばん合っているのかを考えてみる。できれば、いろいろ試してみるのがいいと思います。どんなにお金や時間を損しても失敗はありません。経営者たるもの、それは試行錯誤です。
 
最後に。近頃はデザイナーや代理店などを通さなくてもCanvaなどのツールを使って、誰でもきれいな広告媒体をつくれる時代になっています。

しかしながら、広告には消費者保護や公正な競争を守るためのルール、「広告規制」が存在します。基本的にどんな業界・業種であっても、消費者に対して優良誤認させる広告はNGです。
 
飲食店であれば、原材料、添加物、栄養成分、アレルギー物質の表示等に関する食品表示法。健康効果を誇張して表現することが禁止される健康増進法などが関係あります。あまり委縮する必要もないかと思いますが、そういう点に注意が必要であるということは押さえておくべきです。

私が経営している広告代理店

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