13_物事を全体的にとらえよう~Think_clearlyより~
皆さんはハワイに住みたいですか?
こう質問すると大体4~6割の方が「はい」と答えるそうです。
ハワイに住めば
きれいな海のある南の島で
温かい気候で
のんびりとした雰囲気で過ごすことができる
こんな毎日満員電車に揺られながら、いそいそと走り回って
上司に怒られながら生活している日本よりもずっといい・・・
そんな風に思う方も多いでしょう!
しかし、本当にそうでしょうか?
ハワイに住めば本当にのんびり過ごせますか?
仕事はしなくてはいけない
英語も勉強しなくてはいけない
有名な観光地であるために年中海外から観光客がたくさん来る
今回の新型コロナウイルスでよくわかったように、世界各地から人が集まるのはいい事ばかりではないのです。
クリスマスが大好きなあなたはハワイでは味わえません!
桜を見る事が出来なければ紅葉も見ることができません
さあ皆さん!
本当にハワイに住みたいですか?
「フォーカシング・イリュージョン」に惑わされている
最初に「ハワイに住みたい!」と答えた方は、「フォーカシング・イリュージョン」に惑わされています。
ノーベル経済学賞を受賞した心理学者のダニエル・カーネマンはこう説明しています。
フォーカシング・イリュージョンとは「特手のことについて集中して考えているあいだは、それが人生の重要な要素のように思えても、実際にはあなたが思うほど重要な事でも何でもない」
つまりは「特定の要素」に集中して考えてしまうと、その要素が人生に与える影響を大きく見積もってしまいます。
今回の例で言えばハワイの環境にフォーカスしすぎて、その環境が自分の人生に大きな影響を与えると勘違いしてしまっています!
人生は「広角レンズ」を通してみてみよう!
あなたは今までこんなことを思ったことがないでしょうか?
「あ~もし俺がもっと身長たかければな~」
「もっと顔がイケメンだったらな~」
「もっとお金持ちだったらな~」
「もしあの会社に勤めていたらな~」
誰もが一度は思ったことがあるのではないでしょうか?
しかしこれらが変わったからってそんなに人生変わりますか?
生まれてから死ぬまで80年~90年の歳月の中でそんなに大きな影響を与えるでしょうか?
そんなに変わりません!
今すぐに変えようがないことにフォーカスしても全く意味がありません。
自分の人生を「広角レンズ」を通してみて下さい!
今の悩みなんてちっぽけなものですよ!
つまらないことを考えるのは辞めてもっと全体を見て考えましょう!
これは仕事の企画などでも同じことが言えそうですよ~
仕事上での「フォーカシング・イリュージョン」
私は会社でこの「フォーカシング・イリュージョン」にかなり悩まされています。
我々営業部隊は上の企画部署からの方針に従って動きます。
この企画部署がまさにフォーカシング・イリュージョン野郎ばかりなんです・・・
目先の営業計画にばかり気を取られ、社会の流れは気にしない。
営業環境や競合他社の状況も把握しようとしない
ただ「数字」にだけフォーカスし企画を打ちまくる。
これが全然当たらないんですよ
時間と人件費の無駄でしかないんです。
そのくせして文句を言うと
「もっと全体を見て物を言ってください!」
なんて自分のことを棚に上げて説教する始末。
企画によって成果が出ていないのは一目瞭然なのに!
私は営業計画という数字にのみフォーカスするのではなく、会社の売上向上や発展。社会貢献などもっと全体的な視点から考えるべきだと考えています。
それを考えることができればその企画が今のタイミングではないことや、もっと違うやり方が思いつくのではないでしょうか!
その証拠にうちのグループで考える「現場発の企画」は成果でまくりですよ^^