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博士論文2022年2月の報告書。

今月は妙に早かった。やりたいことはたくさんあったのに、ほとんどできないまま終わっている。作業していたはずなのに思うように進まない。

今月やったこと。

  • 今治論考のレイアウト原稿の修正のやりとり

  • 黄表紙の再査読とついに採択の決定

  • 新作の論考の執筆

  • 研究費予算の見積もり

  • UTokyo-IIS awardの審査

先月の報告書はこちらより。

博士論文提出までの道のりやあれこれを記録するマガジンはこちらより。

1. 今治論考のレイアウト原稿の修正のやりとり

ここ何ヶ月も取り組み続けてきた今治のスタジアムと街についての論考。やっと雑誌になります。

最終原稿を提出したのは1月末。そこから2週間くらい、ずっとレイアウト原稿のやりとりをしました。

こうした雑誌に原稿が載る場合には、文字データと画像データを送り、少しすると雑誌の紙面としてレイアウトされたデータが先方より送られてきます。

それに赤字でチェックを入れたり修正要望を出して、修正してもらったものを再度確認します。期限や修正の有無でOKラインを決めてOKをだし、それが最終紙面になります。

このやりとりは、例えば『新建築』だと1、2回でした。普通どんくらいやるのだろう。『WIRED』の時は結構何度もやってもらいました。『建築と社会』の時も1、2回かな。

今治の論考では、全部で8回ほどやりとりをしています(多すぎる)。つまりその度にレイアウトを全て作り直してもらっているわけです。そもそも6000字くらいでとオーダーされたのに19000字になったのでページ数も爆増して先方も大変だったそうです。

何度もやりとりする中で、最後の最後まで結構ガッツリレイアウトを変えてもらいました(ありがたい)。具体的には、論考の構成がクリアになるように図版と本文の位置を何度も全て変えてもらったり、カラー想定で写真を用意していたがモノクロページになったためカラーではなくグレースケールで綺麗に見えるように画像を全て作り直したり、やりとりをする中で決まってきたレイアウトに合わせて図版を全て作り直し提供したり、見出しの構成について色々とお願いを出したり、細かい表現や表記の統一について議論したりなどとにかく多岐にわたります。

自分でもあんまり落とし所を見ずに指摘を始めたために、ちょっとやりすぎたなと思っていたのですが、最後の最後まで対応していただき皆さんに読んで欲しいなと思えるレイアウトになりました。

3月1日ごろにやっと発売です。この件については、また別のnoteでしっかり書いて宣伝したいなとも思っています。

雑誌の途中のレイアウトからどのくらい変わったかとか載せたら面白そうだけど流石にダメなのかな・・・。

ぜひ買ってくださいまし。

2. 黄表紙の再査読とついに採択の決定

先月の博論noteで再査読となって論文が返ってきたことを報告しました。

その再査読を無事終え、採択が決定しました。わーい。おめでたいです。

これまた長かったです。

再査読というのは、日本建築学会論文集の場合、2人の査読者から「変更すべき箇所をこちらが指摘するので、論文全体をもう一度修正して出し直しなさいよ」と言われることです。

この指摘に合わせて論文全体に修正をかけ、1問1答形式で返答書を作成し、修正した部分を赤字にした論文と全部黒字にした最終版の論文を再度提出して審査を受けます。

通常この再査読は1ヶ月ほどかかるのですが、なぜか高速で(2週間ほどで)終わりました。そして採択が決定しました。

日本建築学会の論文集は、一般に建築系では最も難度の高いものの一つです。先月の号にも書きましたが、初めて一人で全部書いたので不安でした。しかし一人でもきちんとこうした論文を通せるようになったことは大きな自信です。嬉しい。

ただ、公開がめちゃくちゃ先で今年の8月1日です(どんだけ先なのか?)。オンラインですぐに読めるようになるはずですので、公開されたらまた書きたいと思いますが、読んでみたい人がいらっしゃればご連絡ください。

自分で実施したこの↑展示について、ガチガチのアカデミア論文に書き起こすという結構トリッキーなことを無事やり切りました。2年ほどかかった。

この展示を論文にするってどういうこと?という感じと思いますが、結構真面目にきちんと書いています。

関連する発表で、建築学会より、建築計画部門での若手優秀発表賞もいただきました。動画資料をこっそり貼っておきます。この動画も、全部自分で編集しました。

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旧「2023年3月に博士論文を書き上げるまで」。博士論文を書き上げるまでの日々を綴っていました。今は延長戦中です。月に1回フランクな研究報…

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