All Shots Of A Film #1 Cinestill800T
こんにちは、みしぇる( @crsa_photo )です。
毎度のことですがお久しぶりですね。
2ヶ月ぶりくらいかな。
いつの間にか季節はすっかり冬へと移り変わり、2019年も終わりが近づいてきましたね。
さて今回は早速本題へ。
今年は #100of100portrait という企画を実行していることもあり、人生で一番写真を撮っています。ぼくはデジタルカメラとフィルムカメラを併用しているのですが、そのいずれでもこれまで経験したことのない量の写真を撮影しています。
このnoteを執筆している時点でデジカメの方では7万枚ほど、フィルムは36枚撮りフィルムにして130本強、枚数にしておよそ5000枚弱を撮影しました。
これはどちらもこれまで撮影してきた枚数の合計をこの1年で上回る量です。
先日いつもフィルムの現像をお願いしているフジカラープラザMMGさんで、店主の菊池さんに
「喜久山くんのフィルムは1本の中にストーリー性があるし、撮影枚数も多いのだからもっとSNSに載せてもいいと思う」
というようなことを言われました。
ぼく自身、撮影枚数が増えるにつれ「フィルムの写真、全部いいから本当はまるまる見せたい……!!」と思っており、同じフジカラープラザMMGさんで現像をされており、たびたび交流のある三木さん( https://note.com/kunihito_miki )が「今月の1本」と題してフィルムのワンロールをまるごと公開しつつ、撮影の裏側などを語るという連載をされているのを見て真似したいなあと思っていたので、今回同じようにフィルムをまるまる1本時系列に沿って公開しようと思いました。
初回でもある今回は、今年撮影したフィルムの中でも特に思い入れがあり、かつ撮影したその日自体もとても心に残っている1本を。
三木さんとは違ってあまり言葉は入れずに、この日の流れや空気感を感じていただければと思います。
film:Cinestill 800T
Camera&Lens:Nikon FE×Nikkor 50mm F1.4
date:2019.04.08
model: #100of100portrait No.7 marie
location:Kitahama,Umeda Osaka and Yasu,Shiga
この日は実は撮影ではなく、大学からの親友で #100of100portrait にも協力してくれたまりえってぃこと、marieと朝から新世界でモーニングをしたり映画を見たりお酒を飲んだりという、言うなればデートをしていた日でした。
そして今回お見せするのはこの日最後に使ったフィルムで、ずっと使ってみたかったCinestill800Tでの1本です。
スタートは北浜MOTO COFFEEのテラスから。
1枚目の感光もなんだか独特ですね。
夕に融ける中之島の建築群。中央公会堂も写っています。
晩ご飯を食べに北浜の出汁のオアシスへ。
ぼくの大好きな、明るいうちの細い細い三日月。
今年はこういう月の写真もたくさん撮ったね。
晩ご飯を終えて、外はすっかり暗くなっていた。
同じく大学の友人で、まりえってぃの大親友でもあるまなちゃんのバイト先で1杯やってこの日は解散。
#100of100portrait No.6 mana
この日1番のお気に入りの1枚。こんな写真を撮れた自分が自分で羨ましくなるくらい素敵。ここに写っているのが大好きなまりえってぃなのも本当に嬉しい。
4月あたまとはいえ、夜はまだ冷えたね。
JR大阪駅の改札で最後に1枚。
本当に忙しかったこの1年で、一番多く会ってくれたまりえってぃには心から感謝しています。撮影終わりに一緒にご飯したり本当に楽しかった。
ここからは今のぼくの写真を育ててくれたと言えるJR大阪駅のスナップに。
大阪環状線のホームの写真も腐るほど撮ったなあ。本当に好きだ。
ぼくの乗る京都線のホームからの1枚で大阪駅からお別れ。
そして最後はいまの生活拠点、滋賀県野洲市。新快速の終点です。
自宅までの帰り道にあるガソリンスタンドは、夜になるとちょっとアメリカチックな雰囲気で、通るたびについつい撮ってしまう。
この日は本当はお花見をするつもりだったんだよね。
結局今年も叶わなかったな。
関西に住み始めて6回目の春だけど、一度もお花見をしたことがありません。
深夜のセルフポートレート。
最後の1枚は美容室の店内で怪しく光るネオンの写真。
総数38枚、時間にしておよそ6時間弱が閉じ込められた1本でした。
このフィルムには夕方以降の光景しか収められていませんが、この日は朝から本当に充実していて、こんなに幸せな過ごし方をできたのは人生でも片手で数えられるくらいしかないんじゃないかと思うほどの最強な1日でした。
この日の記憶は今でも鮮明に残っていますし、本当に充実していた今年を振り返ってみてもとりわけ強く思い出に残っている日だと確信を持って言えます。
今回使用したCinestill800Tの最大の特徴はなんと言ってもタングステン光環境向けホワイトバランスによるシャドウの青さと、赤やオレンジに滲むハイライト。映画用フィルムを35mmフィルムカメラ用に流用していることから、映画のワンシーンを切り取ったような描写が楽しめます。
軒並み高騰している写真用フィルムの中でも1本2500円前後とかなり高価な部類に入るフィルムですが、その価値はあると言い切れます。
800という高感度ゆえアンダーで撮影すると粒状感が強く出ることもまた事実ですが、適正からややオーバーでピントをきちんと持ってくると驚くほどの高画質を吐いてくれるフィルムでもあります。
デーライト用のCinestill50Dもいつか使ってみたいと思っています。
さて、長くなってしまいましたが今回はこの辺で失礼します。
皆さんにとっては他人のとった1本のフィルムにすぎないかもしれませんが、今回このnoteを書くにあたって久しぶりに見返すと本当に好きな写真ばかりでため息が止まりませんでした。
皆さんにもぼくのこの感慨が少しでも伝われば幸いに思います。
では、また。
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