鳥羽周作の 「やばい!!」 の裏側。
6月某日 AM2:00。
ミーティング開始。
ようやく撮影が終わって、今日も大変な一日だったな、
今日はもう銭湯間に合わないな…と思った矢先でのことでした。
正直頭が真っ白になりました。
この日のメインとなるスケジュールは
・メディア関連の料理撮影(この日はパスタでした)
・企業案件の料理と、鳥羽さん自身がキャラクターとなるための撮影
スタートは「sio」が閉店してからなので、それまでは厨房にたって料理したり、お客様と話したり、お見送りしたり。
合間の時間はSNS上でお客様と向き合う。
ほんまにこんな忙しいんや…と驚いた瞬間でした。
というのも、東京に行くきっかけとなったのは
折田さんが来阪されたときにシズる株式会社のことを話してくれてて、
その流れでニューワールドの店長の白木さんに「一回仕事に同行させてもらったら?」と提案してもらって、『あ、じゃあ…』となったことが始まりでした。
6/8から僕が所属している大阪 心斎橋の「ザ・ニューワールド」が
休業してて、
まとまった時間が出来たタイミングも重なって。
ある意味、
答えあわせ的な。
怖いもの見たさ的な。
3月から「sio株式会社」の一員となった僕としては、
いろんな外的要因と内的要因から同行するに至りました。
めちゃくちゃレアな経験になったと思うし、
なにより、鳥羽さんが放つ「やばい!!」の裏側を垣間見れたような、
そんな時間だったので、今回感じたことをここに残そうと思います。
圧倒的なスピード感
sioでお客様もみんなお帰りになり、いよいよシズるの仕事が始まります。
シズるの仕事はこんな感じ。
最初に感じたのが、めっちゃ多いタスク抱えながら次々捌いていくやばいスピード感。
それは鳥羽さんだけじゃなくてもう全メンバーがそうでした。
1本撮影だけでも大仕事なのに、この日は2本。
それも別々の案件、かつ料理だけじゃないっていう。
撮影という仕事は、チームで形にするそのもので、
ここでこうなったらグダっちゃう!
とか、
今のタイミングで撮れれば絶対クオリティが高い!
とか、阿吽の呼吸で進めていきます。
これ、飲食の仕事でも同じだなと感じて。
オープンする前にこの仕込みしとかないと、営業グダっちゃう!(お客様に迷惑かけちゃう)
とか、
最高の肉の火入れをするために、このタイミングで常温にだしておこう!
とか。
料理人の鳥羽さんが、様々な仕事をこなせる理由が少しわかった気がしました。
みんなクリエイティブオバケ
先ほどスピードについて触れましたが、
クオリティもやっぱやばい。
さすが一流が集まるだけあるな、と思うところですが
僕はそれが本質ではないと感じることができました。
何気ないたった1枚の写真撮影にも関わる全メンバーが集まり、ディスカッションしていたんです…!(しかも楽しそう)
これはどういうことかというと、
確かに個々の能力は高いが、結局は人が人に届けるもの。
受け取る方の事も大いに考えなければなりません。
それに必要なのは作り手の密なコミュニケーション。
みんなで良いものを作り上げ、届けきろうというマインド。
それが息をするようにふつうに行われていて、
これがプロだな、とひしひしと感じました。
料理の仕事でも同じで、
結局は自分がメチャ美味しいと思っても、その最終ジャッジをするのは食べ手なので、
みんなで味見したり、盛りつけの確認したりすることが
いい料理をだせるようになることと繋がるな、と感じました。
ここまでで撮影の仕事が終わり、撮影スタッフはお帰りになられます。
あーもうAM2時かぁ~
今日は銭湯いけないな~と思っていると
「じゃあこれからo/sioについてのミーティングね~」
ほぼ関係ないのに一瞬頭が真っ白になったのは覚えています。
『すみません…今日はお先に失礼します…』
気づけばリタイヤ宣告している自分がいました。
「お~早ちゃん!その方がいいよ!お疲れ様!」
絶対僕より疲れているはずなのに、気を使ってくれて。
けどその時の僕にはそんなことを考える、ましてや言語化する余裕なんてありません。
そそくさと帰路につき、束の間の睡眠に思いを馳せ、
あっ
仕事がサウナだとしたら、
睡眠は水風呂だな。
これ、ととのう案件だな。
そんなことを考えようとして、やめました。
以上が、インプットだけでヘロヘロになったシズる同行一日目でした。
次の日は次の日で感じることがありましたが、
それはまた機会があれば、お話しさせてください。
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