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【京都】「シュルレアリスムと日本」展(東京、三重にも巡回)
こんにちは!
今朝、業者さんが門松を回収しているのを見て正月の終わりを感じました、アート王子です。
さて、今回ご紹介するのは「シュルレアリスムと日本」@京都文化博物館 です。
Instagramに投稿した内容を再編集し、追記しています。
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シュルレアリスムと日本
@京都文化博物館
開催概要
『シュルレアリスム宣言』100年 シュルレアリスムと日本
2023.12.16(土) - 2024.2.4(日)
会場: 4階展示室
※ 休館日 月曜日
10:00-19:30(入場は19時まで)
展示構成
序章 シュルレアリスムの導入
第1章 先駆者たち
第2章 衝撃から展開へ
第3章 拡張するシュルレアリスム
第4章 シュルレアリスムの最盛期から弾圧まで
第5章 写真のシュルレアリスム
第6章 戦後のシュルレアリスム
巡回
【東京】板橋区立美術館 3.2(土)-4.14(日)
【三重】三重県立美術館 4.27(土)-6.30(日)
公式図録
![](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/127697960/picture_pc_ef91439f85c01b490f13aca979f6505d.jpg?width=1200)
どんな内容?
フランスの詩人ブルトンが1924年に著作『シュルレアリスム宣言・溶ける魚』を発表してから丁度100年を記念された企画展です。
シュルレアリスムは20世紀最大の芸術運動になりました。
20年代後半、日本には詩から絵画にシュルレアリスムは伝わり、日本の画家に広がりましたが、太平洋戦争により弾圧されて悪化。そんな流れを『日本の画家』にスポットライトを当てた企画展です。(私の解釈)
シュルレアリスムとは?
→「超現実主義」。
「現実主義」を表す「レアリスム」(英語ではリアリズムかな?)に、「超」を表すフランス語の接頭辞「シュル」が付いたものです。
(写真に撮ったような)「写実主義」とも違っていて、現実の先に行った、現実味を含んだ妄想の域、フィクションのような意味で僕は理解しました。
有名な作家ではサルバドールダリなど。
感想
「シュルレアリスム」は「シュール」の語源でもあるのですが、シュールって時に揶揄も込められている気がしてあまり好きじゃないのです。
しかし、シュールと言えば1番伝わりやすいような絵が多いです。
まぁ、それが好きだから見に行ったのですが、怖い絵や、摩訶不思議な絵、惹き込まれる絵など、ドキドキさせられました。
(個人的には人体の一部のみがあるのが苦手で、動物や昆虫、わかりやすい皮肉の絵が好きでした。)
僕の好きな岡本太郎の絵も1枚だけありました。確かに、大阪中之島美術館で見た「展覧会 岡本太郎」の絵も、好き嫌い分かれた気がします。
100年前に広がったシュルレアリスムですが、日本には戦争が大きく影響していて、弾圧によって抑留されたり、画家が戦地で亡くなったりして、日本におけるシュルレアリスムの衰退が見られました。
ある意味、芸術に言論や表現の弾圧が加わると、国家権力のグラデーションが強くなっていることのバロメーターになるかもしれません。
入場料は一般500円とめちゃくちゃ安いにも関わらず(通常の1/3か1/4程度)、見応えのある内容でした!
2階の総合展示室では「シュルレアリスムと京都」という展示もやっていて、企画展の料金で見ることが出来ました。
今後開催される「デ・キリコ展」のジョルジュデキリコも似た雰囲気を感じる(ジョジョのスタンドっぽい)ので楽しみです。(東京都美術館4/27-神戸市博物館9/14-)
※全て撮影不可でした。
同時開催
「シュルレアリスムと京都」
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京都でフランスのシュルレアリスム絵画をまとめて初めて見る機会となったのは、1933年1月に岡崎勧業館で開催された「巴里新興美術展覧会」(京都巡回展)です。
1937年に「海外超現実主義作品展」が京都に巡回して以降、京都の画家たちの間でシュルレアリスム的表現が見られるようになりました。
こちらでは18作品+資料が展示されています。
2/18(日)まで開催。
※「シュルレアリスムと日本」の入場料で合わせて見ることが出来ますが、2/4の総合展示終了以降はどうなるか不明。
同会場の「日本考古学の鼻祖 藤 貞幹展」も追加料金なしで見ることが出来ました。(こちらは2/4まで)