#210 語れる歴史がここである必然性になる
こんにちは。ITベンチャーエンジニアのこへいです。
木下斉さんのVoicyの長門湯本特別セミナー「待ったなしの温泉街再生10年の挑戦」という放送を聞いて、ここである必然性をどうつくるのかという話を考えました。
こちらの放送では木下さんの狂犬ツアーの中での長門湯本特別セミナーの様子が窺えます。
今回は参加できませんでしたが、11月の京丹後には参加予定で今からドキドキワクワクしています。
さて、こちらのセミナーの中での「必然性」に関しての話がとても興味深かったです。
KASHIWAさんの「草津温泉はキティちゃんとコラボしていてチャラチャラしているが、長門湯本にはなぜそれがないか?」、ゆっきーさんの「コンセプトメイキングについての考え方を知りたい」という質問の流れで、「償却済の語れる歴史が価値になる」ということを木下さんが解説されていました。
キティちゃんのように人気のあるコンテンツとコラボすることで資本が入り集客にも寄与するが、他の場所でもコラボ出来るため長門湯本にくる「必然性」にはならない。
一方で、長門湯本には長い歴史があり、それを語るだけで価値になる。語れる歴史があることこそが価値である。ということです。
その土地にしかない歴史を伝えることが出来れば価値になる。しかし、その価値はハイコンテキストであり、ほっておいても伝わらないため、伝える努力が必要なのです。
以前にご褒美で豪華なディナーをいただくことがありましたが、その際にもハイコンテキストな価値のあるものを丁寧に伝えていただくことで、その価値を理解し噛みしめることができました。
シェフやソムリエの方も、VIPへの最高のサービスは「本当に良いものを提供し、その良さを丁寧に伝えること」とおっしゃっていましたが、それと同じです。
長い歴史の価値を伝える努力をすることで、ここである「必然性」を作り、高単価な商品を作ることが出来るということです。
そして、世界と比べても日本には長い歴史があり、減価償却済の価値であるため、語るだけで価値を提供するポテンシャルがあるということです。
そのため、前を見て人を集められる事例を探すのでなく、後ろを振り返りこれまでの歴史を紐解き、歴史を語れば良いのだと。
この話を聞いたゆっきーさんも、「人に歴史ありということで、自分の経験をを元にコンセプトメイクをしてみる」ということを話されていました。
これを聞いて私自身の分析にも活かせるし、会社の採用活動にも活かせるなと思いました。
採用の文脈では「新しい技術を使っている」「新しいことにチャレンジしている」という新しさを押し出したアピールをしがちです。
しかし、新しい技術を取り入れるというのはどの企業でも出来ることであり、それで戦うには過当競争に巻き込まれてしまいます。
弊社にも20年以上の歴史があり、さらに私自身も12年この会社に勤めてきた歴史があります。その中で一貫して大切にしてきたことを自分の言葉で語れることが価値になるはずです。
実際に社内で昔からの経緯を含めた自分の解釈を共有すると、みんな面白そうに話を聞いてくれます。(昔話、自慢話にならないように気を付けています笑)
採用のスカウトメールや面接でのアトラクトでも他の社員よりもアトラクト力があると採用担当からも評価いただいており、実際に今年は2人、自分のチームに採用出来ています。
歴史を語ることの価値であり、語る歴史があることの価値があるように思えます。
同じように自分自身の強みを語れるようにすることで自分の価値を高めることが出来る。ジブン株式会社の経営とはそういうことなのだと思います。
ということで、長門湯本のセミナーからの学びをシェアさせていただきました。
最後までお読みいただきありがとうございました。