#121 仲間に対してそれはどうなのだろう?
こんにちは。ITベンチャーエンジニアのこへいです。
最近、採用活動を頑張っています。
前回は採用面接についての記事を書きました。
今日は採用関連で、チームへの新メンバーの受け入れについての話です。
〇立ち上がりを加速させるオンボーディング
4月に入社した新入社員が研修を経て、私のチームに仮配属としてやってきます。
私は、その新人Aさんのメンターではないのですが、メンターとなるメンバーBさんと受け入れについて話しました。
過去にメンバーを受け入れる際の手順やTipsをオンボーディング資料としてドキュメントにまとめていたので、それを参考にしていただきつつ、どうやって受け入れていこうかという話をしました。
新人のAさんのようにチームにジョインする側にとっても、チームにとっても素早く立ち上がり活躍できるようになることは非常に大切です。
というように、せっかく仲間になっていただいたのに期待した活躍が見えないと、これまでに費やした労力が無駄になったと感じてしまいます。
受け入れられる側としても、ご自身の活躍を想像してチームにジョインしたのに思ったようにバリューを出せないとフラストレーションがたまったり、焦りが生まれ悪循環に陥ってしまいます。
そのため、まずはオンボーディング期間に互いに何を達成できれば良いかの期待値をすり合わせをし、チームに共有することが非常に重要です。
その期待に到達出来るようにサポートするのがオンボーディングの役割です。
〇お客様のように扱うのですか?
前述のオンボーディング資料はピカピカに作りこんだドキュメントではありません。
オンボーディングに期待すること、それを達成するために必要なインプット情報などをまとめています。
インプットとしては、チームの仕事の仕方、開発ルール、システムの説明など、ひとつのタスクをやりきるために必要な情報はある程度は揃っています。
また、チームにジョインしたタイミングで一通りの基本情報はお伝えし、疑問・質問はチャットや対面で随時相談できるようにしています。そういうコミュニケーションのスタンスも伝えます。
私はそのような進め方をイメージしていましたが、メンターのBさんとしてはもっと丁寧な資料が必要だと感じていたようで、「あれやこれやの資料を作成しないと」と慌てていました。
あれやこれやの資料があると確かに新人のAさんにとってはありがたいと思います。
が、そこまで丁寧に扱いますか?という気持ちもありました。
近くのメンバーともわいわいと議論したところ、様々な意見が飛び交い、中には「オンボーディングなんていらないよ!」とゴリマッチョな意見もありました。
これまでにどのような環境にジョインし、どのような受け入れをしてもらったかによって、どれくらいの準備が必要かの認識には差が出るかと思います。
私が入社した当初は現場にぶち込まれ、先輩にあれこれ教えを請いながらなんとか仕事をこなして覚えていきました。
そのため、ある程度は雑に仕事を任せても問題ないだろうという気持ちがあります。
また、お客様ではなく、仲間として迎え入れるので、こちらの期待・要求もきちんと伝えて、一緒に頑張っていくぞ!というスタンスを共有すべきとも思います。
丁寧にしすぎて一切の無茶振りがないと、それはそれで成長の機会を奪い、大きなやりがいを得るチャンスに巡り会えなくなるのでバランスが大切です。
そして、やはり立ち上がりが早い方が互いにハッピーになれるので、立ち上がりを加速させる目的でオンボーディング資料を作成しています。
そのようなやり取りを経て、もう少し緩く考えて、困ったらちゃんと助けるスタンスでいこうと落ち着きました。
〇情報へのアクセス方法は整備しよう
立ち上がりを加速させるには何が必要か?
それは必要な情報にアクセスしやすくすることだと思います。
チームにジョインして最初のタスクをこなすために必要な情報へのエントリーポイントを用意し、お困りごとがあればすぐに質問できる状況を作っておくことが重要です。
ある程度の自走力のある人であってもどこに何があるかわからないようだと状況把握に無駄なエネルギーを割くことになります。
そういう無意味な困難を取り除くことに労力を割くべきです。
タスクのゴールに一直線に走れる状態が作れれば、自分の力でゴールしたという成功体験を得ていただくことも可能だと考えて、むしろあまり丁寧過ぎない方がよいとさえ思います。
ただし、ドキュメントがあるからフォローがいらないということではありません。
完璧なドキュメントを用意しない代わりに必要に応じて必要な情報の提供は必要です。
そのため受け入れ側には、困っている時にはすぐにリアクションをし、何に困っていてどんな情報を提供すれば次の一歩を踏み出せるかを見極め、必要最低限の情報を提供できる能力が必要です。
相手に期待し、信じ、必要以上に情報を提供しないという勇気も重要です。
そうやって、走りやすいコースを整え、自力で走り抜けていただくことが立ち上がりを加速するオンボーディングには重要だと考えています。
ということで、今日は仲間に丁寧すぎる接し方はふさわしくないのでは?
という前提でのオンボーディングについての話でした。
最後までお読みいただきありがとうございます。