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#156 フルサイクルエンジニア⑨ 〜フルサイクルは楽しい~

こんにちは。ITベンチャーエンジニアのこへいです。

フルサイクル化によってソフトウェアのビジネス価値を顧客に迅速に届けることが出来るということで、フルサイクルエンジニアについて連続で投稿しています。

最新はこちら。

今回はフルサイクルに対応することは楽しいという話です。

〇まるごと対応することで全体感を味わえる

フルサイクルに対応するということは、高負荷なマルチタスクをこなすことになるため、幅広い知識が求められ、様々な意思決定を行うことになります。

また、フルサイクルに対応するためにシステム開発をまるごと理解するのは非常に大変です。

それでも、システム開発の端から端まで関われることは楽しいことでもあります。

思えば、私は理系の大学院で電子工学を学んでおりハードウェアのメーカーに就職するつもりでした。しかし、就職活動を進める中で、多くの人が関わることで作り出される製品の一部にしか関われないことに心が惹かれないことに気づき、少人数で開発できるソフトウェアに興味を持ち、ITベンチャー企業にプログラミング未経験で飛び込みました。

入社してからはとても大変でしたが、顧客とひざ詰めで要件を決め、社内でわいわいしながら見積もりをし、顧客に見積もり金額を伝え交渉するのは、アドレナリンがドバドバ出るほどに臨場感が味わえます。

作るシステムを設計し、技術選定をして新しいライブラリを試し、自分自身で実装していくことはエンジニアとしては一番フロー状態に入れて面白いです。
時には納期が厳しく土日休日もハードワークしてなんとかローンチにこぎつけた時の達成感は、それはもうものすごいです。

作ったシステムを運用することは、バグが見つかりツライ思いもありますが、「使いやすい!メチャクチャ良い!」といったポジティブなフィードバックをもらえた時はとても嬉しいです。

システム開発の酸いも甘いも味わえるのはフルサイクルの醍醐味です。

〇自分のやり方で実現できる

私は受託のシステム開発を行っているため、顧客の課題を解決するシステムを作ります。
ただし、顧客の「この機能を作って」という要望をそのまま実現するのでなく、まずは「なぜ?」を突きつけます。

要望を直接実現するのでなく、なぜそれを求めるのか、背景である課題や要求を深堀りし、その課題や要求を実現するより良い方法をこちらから提案することに価値があります。

顧客の業務に対して深い理解を持っているのは顧客ですが、システム開発に深い理解を持っているのはこちらです。
顧客の御用聞きとなり下請けとして開発するのでなく、顧客の課題をシステムを用いて解決する最適な方法を提案できるのがフルサイクルエンジニアです。

「そういう方法があるのか!?」と顧客が思いつかない方法を提案し、「ぜひ、それでお願いします!」と言われることに喜びを感じます。

また、その方法を実現する方法には大きな自由度と裁量があります。
顧客と合意を得た要件をどのように実現していくかはエンジニアに任されます。

あれこれ試行錯誤することも、チームに「こんな感じでやろうと思う」と共有しコミュニケーションを取りながらわいわいと進めていくのも楽しいものです。

納期内に実現することには大きな責任が伴い、プレッシャーがかかりますが、そのプレッシャーと自由・裁量はセットです。
自由と裁量を持ちつつも自分自身でやり方でシステムを開発していくことはとても楽しいです。

〇自分の仕事だと自信が持てる

私は商品販売システムの開発をしており、自分で作った機能、自分で作ったサイト、チームで作ったサイトが世の中の人に使ってもらうことが出来ます。

フルサイクルで開発しているので、「これ俺が作ったんだ!」と自信を持って言えます。
会社が請けてくれた仕事であり、プロジェクトとの巡りあわせの運などはあるものの、最後に世に出すところに責任を持っていたのは自分である。という自覚を持てることは非常に嬉しいです。

細分化された仕事の一部を対応することは、繰り返し行うことで習熟していく楽しさもあります。しかし、まるごと対応することは、全体の一部を対応することに比べると自分の成果に自信を持ちやすいかと思います。

また、同じことの繰り返しに飽きてしまう性格のため、私にはまるごと対応する方が合っています。
どちらが良いということではなく、どちらが好きかということですね。

大変なことも沢山ありますが、私には自分の仕事がハッキリと見えるということに非常にやりがいを感じることが出来ます。


ということでフルサイクルで対応することは非常にやりがいがあり、楽しいという話でした。
最近、フルサイクルの大変さにばかり目がいってしまっていましたが、この記事を書きながら初心に立ち返ることが出来たような気がします。

最後までお読みいただきありがとうございました。




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