見出し画像

#277 フライングしよう!成果を出す人の共通点とは?

もうすぐ今年度が終わりますね。私の勤める会社は2月締めのため、すでに来期に向けて動き出しています。

年度評価が期待よりも悪かったと嘆くメンバーや、非常に優秀でポテンシャルがあるのにパフォーマンスを発揮しきれていないメンバーに、どうすれば来期の飛躍を促せるのか。管理職として、その声掛けを考える中で、一つの結論に至りました。


キャリア形成には「積極的なフライング」が必要

チームの若手に何が不足しているのかを考えたとき、「そうか、フライングが足りていないんだ!」と腑に落ちました。
ここでいう「フライング」とは、

  1. 許可を待たずに主体的に動くこk

  2. まだ誰も踏み込んでいない領域に挑戦すること

の2つを指します。決してルールを破ることではなく、与えられたタスクをこなすだけでなく、自ら課題を設定し、積極的に動く姿勢を意味します。

例えば、システム開発を深く理解するエンジニアは、指示を待たずに学び、行動している人が多いものです。そうした人は、経験が蓄積され、成果を出し、評価され、キャリアが開けていきます。

圧倒的な能力がなくても、フライングをしている人は評価され、成長の機会を得られるのです。

成果を出す人は「自ら仕事を作る」

私の職場でも、大きな成果を出す人たちは、与えられたタスクをこなすだけでなく、自分で仕事を作っています。

例えば、私の同期のエンジニアは、現在エンジニア採用統括を務めています。彼は、会社の成長には優秀なエンジニアの採用が不可欠であると考え、まだ確立されていなかった採用業務に自ら取り組みました。採用プロセスを整え、人事や技術部門を巻き込みながら、新たな仕組みを構築。その結果、社内で「エンジニア採用といえば○○さん」と認知されるようになり、役職も後からついてきました。

私自身も、まだベンチャー色が強かった時期に、開発の拡張性の課題を解決するため、リードするプロジェクトでチーム開発を導入しました。当時は個人の力に依存した開発スタイルでしたが、組織の成長を見据えてチームでの開発を推進。その結果、リードエンジニアからエンジニアリングマネージャーへと役割が拡がっていきました。

役職は後からついてくる

私の同期が「採用統括」という役職を得たように、私自身も来期からグループリーダー(一般的な課長職に相当)に昇進します。しかし、これは新たに役職が与えられたのではなく、すでにその役割を果たしていたからこそ、後から役職がついてきた形です。

「立場が人を成長させる」と言いますが、責任ある役割に就くことで視座が高まり、成長が加速します。そして、その役割は「与えられるもの」ではなく、「自ら作ることもできる」のです。

実際、私の後輩の中には、すでにグループリーダーや部長として活躍している人もいます。彼らは皆、共通して自ら責任を取りに行き、組織の中で価値を発揮することで、役職が後からついてきました。

若手には「許可を待つな」と伝えよう

現在の職場では、かつてのベンチャー時代に比べ、新しくジョインしたメンバーが能動的にアクションを起こすことが難しくなっています。組織が大きくなり、システムが複雑化する中で、自ら仕事を作り出す難易度があがり、その機会も減っているのです。

だからこそ、若手には「許可を待つな」と伝えることが重要です。積極的なフライングを促し、「失敗してもいいから挑戦しよう」と後押しする。仮に失敗したとしても、そのチャレンジを賞賛する文化を作ることが、組織全体の成長につながります。

最後に

今回は「積極的なフライングがキャリアを切り開く」という話をしました。
私自身も、来期からは正式な管理職として新たな責任を担います。しかし、役割が明示されることで動きやすくなるだけで、根本的なスタンスは変わりません。引き続き、自ら仕事を作り続け、チームのメンバーにもその姿勢を伝えていきます。

若手の皆さんには、ぜひ「フライングする勇気」を持ってほしい。自らの手でキャリアを切り開いていくことで、きっと次のステージが見えてくるはずです。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。
それでは、また。


いいなと思ったら応援しよう!