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#157 教養としてのフリーランス経験 ~フルサイクルエンジニア⑩~

こんにちは。ITベンチャーエンジニアのこへいです。

昨日、今日の木下斉さんのVoicyで、ジブン株式会社経営のための『教養型』フリーランスのすゝめについて解説されていました。

独立したフリーランスになろうとするわけではなく、自営をしてみることで、細分化されすぎているサラリーマン業務では得られない知識や経験を得ることにつながるということです。

私自身はフリーランスとして自営をした経験はないのですが、フルサイクルエンジニアとして顧客に対して営業・提案しシステムを販売した経験があり、今年からジブン株式会社マガジンの発信を始めています。

これらの経験から、まるごと理解することが価値提供する力を高めること実際に自分やってみて試行錯誤していく経験自体に価値があるということを学びました、という話です。


〇まるごと体験することが学びを深める

私は受託開発を行っているシステム会社で働いているサラリーマンです。
自営の経験はありません。

受託と言いましたが、顧客の要求通りに作る下請けではなく顧客のパートナーとして、顧客の課題をシステム開発を通じて解決することを大切にしています。
また、顧客の要望をヒアリングし、要件定義を通して解決方法を提案し、システムを設計し開発し、開発したシステムの運用までの価値を提供する一通りのサイクルをエンジニアが対応します。

このように、一通りのサイクルを対応するエンジニアをフルサイクルエンジニアと呼びます。
フルサイクルをすることはとても楽しいことです。

自営をしているわけではないので、価格決定、営業、集客、マーケティングの全てを自分自身で行うわけでありません。
しかし、顧客の求めるであろう機能を考え、顧客に対して「この機能をいくらで追加しませんか?」と提案し、売れたり売れなかったりという経験をしてきました。

顧客に実際に提案をぶつけるというのは様々な学びが得られる非常に良い経験であり、経営知識の実践力をつけることに繋がっていたのではと思います。

〇開発型を続けることの難しさ

木下さんのVoicyの放送で、受託型から開発型と単発型から継続型の2軸で考えること、1から4の象限を理解し、できるだけリソースを1から段階的に4にシフトしてくことが重要ということが紹介されていました。

自営という学習のすゝめ【2/2】教養としてのフリーランス経験では4象限戦略と3つのマインドセットを活用しよう!
より引用

受託型は顧客の要望を実現することで決まった金額の売上を立てることができるため、ビジネスとしてはわかりやすいですが、お金を払ってるのだからあれもこれもやってよと押し込まれやすく、疲弊しやすいという危険性があります。

受託のシステム開発においても顧客の課題をヒアリングをし、解決する具体的な方法と実際作るものとそのお金額を提示しするような開発型(開発したものを売る)で進めることが重要です。

開発型を実現するには、顧客が十分に価値を感じ、その金額を払うことに合意してもらう必要があるため、受託よりも難易度が高いです。

弊社は売り切りでなく、開発したシステムの運用も行います。
運用の中で継続的に追加の要望を受け付けたり、こちらから提案するため、継続型です。

継続して案件を獲得できることは売上の安定にはつながりますが、段々と依頼いただく案件の規模が大きくなると開発型としてあらかじめ作るものをカッチリ決めることが難しくなり、作るものの線引きがあいまいになり、あれもこれもと差し込まれやすくなります。

また、売上の拡大を求め、受ける案件の規模が大きくなるだけでなく、受ける案件の数も増えていくと、開発型で進めることが難しくなります。
開発型で進めることは難易度が高いため、事前に作るものを決める能力が不足すると受託型で仕事を受けてしまうことになります。

これらの圧力で段々と受託型にステップダウンしてしまうと苦しくなります。

また、こちらも自営ではないのですが、社内で新規事業を立ち上げようと開発型で開発したシステムを営業し顧客を獲得し、現在も月10万の売上を立て続けています。

しかし、新しい顧客を獲得するたけの営業、マーケティング、開発に行き詰った状態で、こちらでも開発型の難しさを実感しています。

〇自己目標設定・管理の大切さ

これらの経験から、売上の拡大を優先すると開発型から受託型への圧力が高まること、開発型で顧客を獲得し続けることの難しさを理解しました。

新規事業でもジブン株式会社マガジンの発信でも、自己目標設定と管理ができていないことを痛感しています。

いずれも、ひとまずやってみようという気持ちで始めたものの、いつまでに何を実現するかの目標設定が曖昧で、noteの発信は毎日続けられているものの、新規事業の方は本業の方が忙しく時間が出来たらやろう状態でなかなか手が付けられていません。

noteも続けること自体が目的になってしまっている感があります。
言語化力の訓練という目的で始めたのですが、訓練のその先の具体的な目標が定められていません。
毎日続けるための試行錯誤はしていますが、それだけではだめだなと。

実際にnoteの発信を続けているから、わかったことなので続けることには価値があります。
それはそれとして、noteでの発信の次の目標を設定し、管理していこうと思います。


ということで、教養としてのフリーランス経験という木下さんの放送から、まるごと体験すること、自己目標設定・管理の大切さについての話でした。

最後までお読みいただきありがとうございました。



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