#110 良いマネージャーは良いパサー。良いCBとSBは?
Masao Iwasakiさんの「なんたら長」はリーダーではなくパサーという記事から、リーダーとマネージャーの違い、そしてマネージャーの役割は良いパスを出すことであるという考えをまとめました。
この記事では、FWとパサーの関係から考えを展開したところ、Masao Iwasakiさんから下記のコメントをいただきました。
ということで、自分の考える良いCB(センターバック)と良いSB(サイドバック)について、共有します。
〇攻めと守りの役割
FWとパサーは攻める時の役割と言えます。
仕事においては新たなプロジェクトなど、プラスの価値を生むことを得点を取る攻めと捉えます。
一方でCB、SBの役割は守り。仕事のおいては日常的に発生する顧客からの問い合わせ対応や運用業務など失点を無くすことに価値がある業務を守りと捉えます。
SBは少し特殊なポジションと考えています。
主要な役割は守りであり、CBにカバーしてもらえる分守備の大黒柱ではないですが、CBのカバーが出来るくらいの守備能力が必要です。
また、攻撃時にはサイドを駆け上がったり、中盤のパス回しに加わったり、時にはゴール前まで潜り込みゴールを狙う遊撃隊のような役割です。
仕事においては運用業務もやりつつ、プロジェクトにも参加するような立ち位置です。
〇良いCB(センターバック)
CBは守りの要です。
失点をしないことに価値が置かれる運用業務を滞りなくこなせることが求められます。
攻めのポジションと比較して目立ちにくいのですが、良い守備があるから良い攻めに繋がります。
どんな攻撃(不測の事態)に対しても、冷静に対応できる幅広い知識や経験、大黒柱としての責任感がないと務まらない重要な役割です。
そして、本当に良いCBは守るだけでなく、良い攻めのキッカケを作ります。
システム開発では既存のシステムに対して新規機能を追加するプロジェクトが立ち上がるケースがあり、そのプロジェクトメンバーが既存のシステムの理解が浅い場合には、作るだけ作って運用負荷が爆増するという悲劇が起きます。
良いCBは運用観点からプロジェクト側にフィードバックや提案をし、システムの一貫性を保ち、運用を見据えたプロジェクトになるように後ろから支えます。
そして、チーム全体が見渡せるポジションからチームを観察・理解し、コーチングによってチーム全体を動かし統率を取る力が求められます。
〇良いSB(サイドバック)
状況に応じて、攻め・守り・パサーの役割を担う遊撃隊であるSBは豊富な運動量とサッカー(業務全般)への深い理解が必要です。
SBは得点に責任を負うFWや失点に責任を負うCBと比べて、具体的な責務があるわけではないが、SBの良し悪しがチームに与える影響は大きいと思っています。
良いSBは遊撃隊的な役割の特性を活かして、足りない部分を埋めたり、意図的に数的優位を作り出すことで違いを作ったりと、状況ごとに役割を変えれます。
プロジェクトでパサーがいない時はパサーになり、FW役の開発部隊が足りなければ自分も開発し、運用がうまく回っていない時には運用のヘルプをしたり運用改善までやったり。
最強のFWやCBではないけど、いるといないとではチームの状況は全然違うような存在です。
ということで、CBとSBについての私見を共有させていただきました。
私自身は社会人サッカーチームではSBでプレーしているため、SBを贔屓した私見となったおりますが、ご愛敬ということで笑
マネージャーは良いパスを出せ!という記事では職場での私はパサーであると記載していますが、実態としては職場でもSBを務めています。(FWかパサーかでいうとパサーです。)
SBはとても面白くやりがいのあるポジションです。
そして、この記事では各ポジションの良いプレーについて言及しましたが、現実ではトッププレイヤーばかりではないので、教育の重要性を非常に強く感じます。
その意味で、どのポジションであっても良いパスを出し、良いプレーを引き出す良いパサーの存在は重要だと思っています。
最後までお読みいただきありがとうございます。