牛乳屋新聞#特別号(今年を振り返る)
お久しぶりです、元牛乳屋です。
久しぶりの記事になりました!今回は2022年は自分にとってどのような1年だったかを振り返ろうと思い、記事にしました。
起業していない方でも、「今の仕事を続けていくべきかどうか」、「今の人生が退屈で仕方ない」「新しいことをやりたいけど億劫」とお考えの方にとってオススメの記事だと自負しています!
改めて自己紹介
Twitterでは自分のキャラを作っていないので、怪しい存在になっていると感じています。まずは、簡単に自己紹介させていただきます。
私は、神奈川県横浜市出身の元牛乳屋と申します。2021年年初より、ボタンひと押しで豆乳が作れるオリジナル家電と豆乳キットを販売する事業を営んでいます。
製造業者というよりも、eコマース事業(いわゆるD2C事業)を主軸としたマーケティング企業です。
なぜ起業したか?
それが、自分にとって後悔の無い選択肢だったからです。2019年5月の創業ですが、悪い大人に絡まれてしまって2021年の年初に事業転換を余儀なくされたことから「廃業する」か「事業を変えて再スタートする」かのどちらかしかありませんでした。
様々な選択肢を考えましたが、「人生において逃げずに挑戦した歴史を作りたい」との思いから後者を選びました。創業する理由は、「世界を変えたい」とか「何者かになりたい」という大義名分を挙げがちですが、私は「逃げずに挑戦したい」という想いと「恵比寿でシャンパンタワーをしたい」という下心だけです。
ただ、事業を続けていく中で「顧客の役に立ちたい」「この市場を変えたい」という想いが徐々に芽生えて誰かの役に立つことを考えるはずなので、始めるのに大義名分はいらないと改めて感じています。
学び①:継続していくことの難しさ
物事を始めるよりも、継続していくことは難しいということを常に感じています。生きていくと山あり谷ありで、上手くいく時もあれば上手くいかない時も多々あります。
僕も例外なく波の影響を受けていますし、周囲を見渡すと同じ時期に開始した事業が続いていないケースが多々あります。
日本国内で、企業は創業2年で1割が消え、10年で約3割、20年で半数が消えると言われています。もっと絞って「事業」に焦点を当てると、もっと高い割合で消滅しているのが実態ではないかと察しています。
これは、良い悪いという話ではなく、いかに継続していくことが難しかを示すものだと思っています。
学び②:自分の軸を貫く大切さ
山あり谷ありの中で、自分の軸を貫き通すことが決定的に重要だと思います。それは、自分の意見を頑なに貫くことではなく、「どのような人生が自分にとって最も幸福か」ということです。
事業が上手くいっていない時、結果が出ずに自分の存在が否定されているような気持ちになります。「自分には価値が無いのでは?」とか「あの人のやり方の方が上手くいくのでは?」と本意ではない方向に進んでしまいがちです。
その逆に、事業が上手くいっている時や始めようとしている時に、「今、〇〇の分野が盛り上がっている」と、バズワードに乗っかってしまうこともあるでしょう。
浮足立った決断は、生涯で消すことのできない虚無感が残るだけなので、「どのような人生が自分にとって最も幸福か」という点を自分自身に問い続けることが重要だと胸に刻んでいます。
2022年振り返り①:無風で死ぬ恐怖
2021年の冬から2022年の前半は恐ろしいくらい、売上も利益も出ず恐怖との闘いでした。何をやっても結果が出ず、このままだと、あと1年〇ヶ月後に倒産する…と恐れていました。そんな中で、考えたことは逃げることでした。
「業態転換して別な事業をしよう」、「事業譲渡しよう」、「サラリーマンに戻ったらどうしようか」と、創業期や現事業の立ち上げ期には思ってもいなかった感情に襲われていました。
どこを進んでも出口が見えないどころか、自分と事業を始めた人は自分よりもだいぶ先に進んでいる…。自分がやっていることにもしかすると意味がないのかもしれないと感じるようになっていました。
多額の借金とコンゴ民主共和国の平均月収と同水準の役員報酬…。いつになれば富裕層の仲間入りができるのか!?!?
2022年振り返り②:自分と向き合う契機
9月中旬頃でした。定期的に食事をしている仲の製造業オーナー社長に相談していたところ、「君は浮足立って逃げることしか考えていないから、一回ご先祖供養したほうが良いよ」と言われました。この経営者もリーマンショック後に倒産しかけた経験があり、その際に自分自身や自社の製品と向き合ったことで難局を打破したそうです。
私は、このアドバイスを頂いた後に間髪を入れず航空券を予約し、10月上旬にルーツのある北海道へ行きました。
十数年ぶりに先祖参りをして、自分のルーツやどのように生きたいかを深く考えることができました。また、除籍謄本を取得して1860年代の先祖の足跡から自分の代までの家系図を作りました。
結果が出ずに逃げ道を探していた自分を示す言葉、それは「孤独」でした。何をやっても報われない、関わっている人も自分と同じ熱量で取り組んでくれない。それは、自分が一人称で物事に向かっているからでした。
しかし、それは本当の孤独ではなく皆と成功を分かち合うプロセスの途中にいたのかもしれません。前に進むか倒れるかは分からないけど、自分が顔を上げて周囲に向き合っていこうと決意しました。
それから、全てが変わりました。経営に関する実数を精査して経営課題を明確にし、デザイナーの感性(主観)頼りになっていたマーケティング施策を変えて、育休中の高校の同級生を業務委託メンバーとして採用した結果、10月と11月の二ヶ月で、2021年度と同程度の売上高を上げることができました。
これからやりたいこと
コラボレーションです。私たちは、nespresso、キリンのホームタップ、パナソニックのフーダブルのように、「食文化」と「家電」の組み合わせで新しい体験を届けていきたいとの想いで始めました。
ただ、自社だけで文化を拡げていくことの限界に感じています。来年は、同じ方向性を向いて協業できるパートナー企業様とコラボして商品開発やマーケティングを展開して行けるような企画を実施していこうと考えています。
しばらくは日本国内で事業を展開していきますが、将来やっていきたいことは、日本国外にもサービスを展開することです。単なる物販と言うよりも、日本のお菓子のサブスクを扱っているbokksuのような業態とイメージすると分かりやすいかもしれません。
JETR〇やクールジ〇パン機構や補助金に頼らずとも、あそことコラボしたら販路を国外にも展開できる!と認識されるような存在になるのが目標です。
「言うは易く行うは難し」なので、目標や夢を持ちながらも目の前の課題を一つ一つ乗り越えて進んでいきます。
2022年は本当にお世話になりました!来年もどうぞよろしくお願いします!
元牛乳屋
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