ごろ

今日この頃。

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夜は嫌いだ。 朝しかもたらさないから。 呼吸をしないといけない日中は苦しいが、必ず終わりが来るからまだいい。 でも夜は違う。 さあ眠る時間だよと安心させて、また同じ「次の日中」をもたらすから。 だから夜は嫌いだ。 #眠れない夜に

    • 夏の夕暮れ

      「バイバイ!!」 なんども繰り返される声が夕暮れの空に響いた。小学生の男の子の声だった。友達のと別れ際のシーンだった。 思い返せば、8月初旬の夕暮れはたびたび私を過去に引き戻す。友達と目一杯遊んだ1日にもかかわらず、無性に別れが悲しくて、「バイバイ」と呟きながら心の中で精一杯の地団駄を踏んだ。明日も明後日も会えるというのに、夕暮れ毎に感じる「今日みたいな日はもうないかもしれない」という確信は、一体どこからきていたのだろうか。 男の子の「バイバイ」は一度、二度とにとどまらず

      • 君のいない日々なんて

        • 瞼を閉じる瞬間まで

          ときどき、夜の始まりの長さに驚く。 日はすっかり山へと沈み、周りは静かに暗くなって行くけれど、その変化を静かに感じながら、私はぼーっと、1日が幕を閉じる瞬間を待っている。 温まったカップを両手で包んで、ゆっくり啜るコーンスープも、おもむろにバスタブへお湯を張って、湯気が立ち昇った浴室に肌をさすりながら入るのも、全部、その瞬間のためにある。 でも、いざ柔らかな毛布に身を包んでも、その瞬間はなかなかやって来ない。ただ瞳を閉じても、真っ暗なその先には鮮やかすぎる映像が流れる。

        • 夜は嫌いだ。 朝しかもたらさないから。 呼吸をしないといけない日中は苦しいが、必ず終わりが来るからまだいい。 でも夜は違う。 さあ眠る時間だよと安心させて、また同じ「次の日中」をもたらすから。 だから夜は嫌いだ。 #眠れない夜に

        • 夏の夕暮れ

        • 君のいない日々なんて

        • 瞼を閉じる瞬間まで