本と図書室とわたし。①

わたしが本好きになったきっかけは図書室です。

幼稚園の時に、小さい図書室で絵本を床に座りながら読んでいました。10年以上も前のことがまだ記憶に残っているのですから、好きな場所だったに違いありません。

小学生のとき、低学年は毎週図書室で本を借りて、図書室で読む、という授業がありました。
小学校になると、幼稚園の何十倍も本が置いてありました。その中から、自分の好きな本三冊、借りられるのです。

まず、わたしは好きなみための本(絵が多いもの)を借りました。シリーズ本だったと思います。
「こまったさん」「おしゃれプリンセスミューナ」ここら辺を何度も繰り返し読んでいました。
シリーズ本なので、一冊面白かったら次も面白い。楽しい世界が待っている。それで、どんどん本を借りていくようになりました。毎日昼休みに図書室に行き、本を借りる。それが私の日常でした。

小学四年生になると、委員会活動ができるようになります。もちろん、図書委員を選びました。(それから今高校二年生までずーっと図書委員)当番は欠かさず毎週行き、図書室の司書さんとも仲良くなりました。

当時は、青い鳥文庫、ポプラポケット文庫をよく読んでいました。
「妖怪ナビルナ」「鬼が辻に妖あり」「摩訶不思議ネコむすび」「黒魔女さんが通る」「風の陰陽師」「パセリ伝説」「マジックツリーハウス」「ぼくら」シリーズ「IQ探偵ムー」

などなど、今ぱっと思い浮かべられる好きだった本達です。わー懐かしい。「ぼくら」シリーズとか、沢山あって、シリーズ順がわかりづらいのでよく帯とかで調べてきっちりシリーズ順に並べてました。

話を戻しますね笑

そこで、出会ったのが「精霊の守り人」です。
当時、私は同じ著者の上橋菜穂子さんが書いた「獣の奏者」(青い鳥文庫版)をよく借りていて、本当に大好きだったんです。

それを知ってなのか、当時の司書さんが、「これ面白いよ」と、「精霊の守り人」を出してくださいました。当時はドラマ化もされておらず、私自身、作者から本を借りる、ということをまだ覚えていなくて。
更に分厚い、年代を感じる絵の単行本。
「絵が可愛い」と本を借りてた私からすると、心の中では「え〜」という感じでした。
最初借りたときは、挿絵だけをみてパラ読み程度。
水の精霊?の少しグロテスクというか奇妙な挿絵に惹かれて没頭。小五、六あたりでハマって全巻読破。何度も繰り返し読んでました。
そこから、分厚い単行本など、少し難しいと感じていた本も読むようになり、好きな作家さんが出来たり、本を購入することも増えました。
初めて買った本は上橋菜穂子さんの「獣の奏者番外編」です。

その本との出会いを作ってくださった司書さんは、小五?の時に離任されました。その時、校内読書数一位になったりしていたので(何故か読書数一位になることに燃えてたんです…)わたしは離任式で花束贈呈を任されました。
「先生のおかげでわたしの好きな大切な一冊ができました」
というような内容を言ったと思います。
先生、覚えていますか?
先生との出会いは、わたしにとってとても大きかったです。ありがとうございます。

その次の年、私はあまり目立つタイプではなく、授業も頑固として発言はしないような子だったのですが、図書委員ならと書記に立候補。
無事書記になり、幹部として図書委員に誇りを持ちながら活動していました。

小六になると、もう好きな本とか作家とかが決まり始めていたような気がします。児童書だけではなく、色んな本を読むようになりました。「真夜中のパン」「レッドデータガール」「一瞬の風になれ」はやみねかおるさん、荻原規子さんとかの本をよく読んでいました。

そして、新しく来た司書さんとまた仲良くなりました。その司書さんはダイアナ・ウィン・ジョーンズさんの作品をお勧めしてくださいました。またまたファンタジー作品。

当時、海外の作家さんの本はあまり読んだことがなくて、読みづらいと思っていましたが、「魔法がいっぱい」などを読み、ファンタジーの世界が広がり、海外の作品へ触れるきっかけとなりました。
もう、私の大好きな本のジャンルはこの時から「ファンタジー」です。

図書室で、先生とファンタジー作品が新しくきたりすると、「これ面白そう」とか話が盛り上がりました。この時も「精霊の守り人」がドラマ化するということで話題に。あと梨木香歩さんの「岸辺のヤービー」という本が可愛くて可愛くて。続きはあるのだろうか、と話していました。(去年あたりに続きが本屋に並んでいました!購入してはあるのですが、秋になったら読もうとしているところです。)

わたしが小学校を卒業するとき、司書の先生がお手紙をくださいました。宝箱に今もしまってあります。返事を書きたかったのですが、できず、、、。会いに行こうと何度も思いましたが中々タイミングが合わず、いつの間にかもう卒業してから5年です。

つづく

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あとがき

書いてみたら、思いのほか、話が長くなってしまい、いつの間に書きはじめてから1時間です。ちょうど12時のチャイムが今なったところ。

図書室との出会いがなければ、今頃私は書評を書いたり、noteを始めたりしていません。
本もこんなに好きになっていなかったと思います。この幼少期の時間は私にとってかけがえのないもので、大きなものでした。沢山ありがとうを言いたい人がいますが、まずは司書の2人の先生に、お礼を伝えたいです。またどこかで会えないでしょうか。私のことは覚えていますか?まだ私の母校で司書の先生をやっていますか?学校が早く終わったら「岸辺のヤービー」を持って図書室に行きますね。

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