パニック発作持ちのアラサーが妊娠した話①<妊娠初期>
以前自己紹介でもお伝えしましたが、
私は2024年3月に第一子となる娘を出産しました。
パニック発作を抱えながらの妊娠出産について
簡易的にはなりますが4記事にわたってレポートを残しておきたいと思います。
拙文ではありますが、適応障害やパニック障害が妊娠への足かせになっているような方にとって、ひとつの参考文献になることができたらいいなと思います。
妊娠2か月:妊娠発覚。心療内科との方針相談
2023年7月の初旬、はじめてタイミングをとったその少し後から眠気等の妊娠初期症状が出始めました。
そしてその後妊娠5週目で胎嚢確認ができ、妊娠が確定しました。
妊娠が確定してすぐに、通っている心療内科へ受診しました。
(Webからの予約がすぐとれなさそうだったので、電話して事情を伝えたら直近で入れてくれました)
受診を急いだのは、服用している薬について相談をするためです。
もちろん素人には赤ちゃんへの影響などはかり知れませんので受診までは大変不安な気持ちながらも服用を続けていました。
当時私が処方されていたのは
セルトラリン
スルピリド
アルプラゾラム(頓服用)
イリボー(過敏性腸症候群対策で一時的に服用)
の4種類。
主治医と相談した結果、
セルトラリン
アルプラゾラム
の2種類に減薬することになりました。
この医師はこれまでにも多数の妊産婦を診てきたとのことで、過去の事例と私の状況を鑑みて上記のように提案してくれました。
また妊娠後期になるにつれて使えなくなる薬も増えるため、通院しながら適宜調整していくことになりました。
妊娠すると「一気に断薬しなきゃ」という気持ちになりがちですが、急な断薬はリスクがありますし、何より母体が元気でなければ赤ちゃんも苦しいので、このように無理のない範囲での服薬は続けていっても問題ないのではないかと今振り返って私自身強く感じます。
そして何よりこの時に医師が言っていた言葉が忘れられないのです。
『減薬しようとしてなくても、つわりで飲めなくなる人も多いからね』
実際この後私のつわりは悪化し、その言葉通りになりました。
良くも悪くも(!?)薬が使えない状態になっていったのです・・・。
妊娠3か月:産院の決定。評判の良い個人産院へ
妊娠3か月になる頃、産院を決定しました。
パニック発作を抱える私の産院選びの軸はこちら。
自宅から通える
ご飯がおいしい
無痛分娩を取り扱っている
ひとつずつ解説します。
自宅から通える
今回の出産では里帰りをしないことにしたため、通院も出産も自宅から通えることが絶対条件でした。
車もしくは電車で片道30分くらいまでを限度として探しました。
本当は家から歩いて10分くらいだとパニック持ちにはありがたいのですが、このご時世そんな都合の良い産院は無く…。
結果的に片道40分くらいかかるところに決定しました。
ご飯が美味しい
これは多くの妊婦さんが望まれる点かと思います。
私も「どうせ同じ出産をするのであれば、美味しいご飯が良い」という気持ちでいました。
個人産院だとご飯を売りにしているところが
今は大変多いので、総合病院等でなければあまり固執しなくてもそれなりに美味しいものが提供されるのだろうなと今となっては思います。
ただ、既往症持ち(心療内科)の場合は個人産院では受け付けてくれないケースもあるようなので、妊娠判明時から煌びやかで美味しい入院生活の期待はしないでいることが大切です。
無痛分娩を取り扱っている
私が何よりも重視していたのはこの点です。
陣痛や出産に関する痛みでパニック発作が出てしまうと思い少しでもそのリスク軽減をしたいと考えました。
勿論痛みやパニック発作によって死んでしまうことはないのですが
「取り除ける苦しみは取り除いてもよいのではないか?」
という夫からの言葉に背中を押され、無痛分娩対応の産院を探しました。
麻酔のないお産をしてみたい気持ちも無くはなかったのですが週数が進むにつれ、
「無痛ができる」という事実があることで
出産への予期不安などを軽減できていたので、良い選択をしたと思っています。
結果的に、通える範囲に24時間無痛分娩対応の
ご飯が評判の個人産院が見つかり、そこで産むことにしました。
産院探しにあたって心療内科の先生からは『個人産院では受け入れてもらえないかもしれないよ』と言われていたので不安でしたが、産院の院長から直接診察をしてもらい、受け入れOKしてもらいました。
心療内科からの紹介状を提出する必要もありましたし産科医は心療内科にはあまり詳しくはないので不安な場合は総合病院のほうが安心度は高いと思います。
ちなみに私の選んだ産院はこちら↓
妊娠4か月:重症妊娠悪阻で休職。体重5キロ減
妊娠発覚後から週を追うごとにつわりの症状は顕著になっていきました。
はじめは軽い眠気や胃のむかつきだったのですが、妊娠3か月後半からは昼夜を問わず便器に突っ伏すように。
幸い仕事は元々ほぼ在宅勤務だったので横になったままPCで作業をしてなんとかしのいでいました。
しかし妊娠10週を迎えるころには、妊婦健診でひょろひょろになっている私の様子を見た看護師さんから「お仕事少しお休みしてみたら?」
と言われるほどになってしまいました。
そしてその言葉に背中を押される形で、妊娠11週から16週まで1か月半ほど「重症妊娠悪阻」の診断名で休職することに。
丁度猛暑の時期でもあり、つわりとパニックを抱えている私は外出などとてもできず、ただただ横になるばかりの日々。
妊婦健診には車で送ってもらい、時には点滴をすることもありました。
そんな状況だったので心療内科の薬も飲めず。
元々発作の症状が吐き気だった私にとって常時吐き気がするのはきつかったですが、
発作だとしてもすべての吐き気に対して「これはつわりだ」と思って過ごしていました。
そのため、ある意味薬も不要だったのです。
ただ健診の時だけは不安をもみ消すために頓服薬のアルプラゾラムを服用していました。
健診のために薬を飲むのにはジレンマを感じていましたが、エコーで赤ちゃんがすくすく育っているのを見てほっとしていたのを今でも鮮明に思い出します。
次回につづきます
妊娠5か月~の話は次回
パニック発作持ちのアラサーが妊娠した話②<妊娠中期>にて記載していきます。
もしよろしければご覧ください。
長くなりましたが、本記事をご覧いただきましてありがとうございました。皆様にとって今日がよき日、よき時間となりますように。