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パニック発作持ちのアラサーが妊娠した話②<妊娠中期>

パニック発作持ちである私が妊娠出産した経験談を4回にわたってまとめています。
本記事はその2回目です。
この記事では妊娠中期のことを記述していきます。

※妊娠中の旅行についての記載があります。妊娠中の遠出については、医師とご相談の上各自でご判断ください。

▼前回の記事はこちら
パニック発作持ちのアラサーが妊娠した話①<妊娠初期>

妊娠5か月:職場復帰。出社せずフルリモートに

妊娠5か月に入る頃、重症だったつわりも治まってきたため職場へ復帰することとなりました。

元々月1出社のほぼリモートワークだったのですが、上司の計らいでその出社も無理せず自宅勤務で良いと認めてもらえました。

職場は都内にあり自宅から電車で1時間半ほどかかります。
パニック発作持ちの私は、普段から出社の際には頓服薬を服用したり、さらに酔い止めをプラスしたりすることもありました。

そのため無理に出社をしなくてもよいという指示は大変ありがたかったです。
(上司にはパニックのことは伝えておらず妊娠中ということに対しての配慮でした)

休職で迷惑をかけたにも関わらず、部署のメンバーも優しい方ばかりで、今後の勤務について気にかけてくれました。

私はこのように職場環境とメンバーに恵まれたおかげで重症妊娠悪阻になっても以前のようにやりたい仕事を続けることができましたが、そうでなかったら難しかったと思います。

そうして、この状況に対する申し訳ない気持ちと感謝の気持ちが復帰後の私の業務に対するブースターになりました。

妊娠6か月:旅行で箱根と伊豆へ。服薬の葛藤

仕事復帰して元のペースを取り戻しつつあった
妊娠6か月のころ、私は近場へ2度旅行をしました。

1度めは箱根へ。夫との結婚記念日で1泊しました。

夫婦2人でゆっくりできる最後の時間として、特に観光などもせず宿で過ごすことをメインにしました。
お宿はマタニティや子連れ対応を謳っているところにしていたこともあり、食事の変更などの対応をしていただけました。

パニック発作持ちにとって旅行となると薬の服用が必要になることも多いものです。

しかしこの旅行では夫と2人きりかつ車で1時間程度ということもあってか、あまり薬に頼らず過ごすことができました

▼泊まった宿はこちら。貸切風呂がとても広くて素晴らしかったです

2度目は伊豆へ。実家の家族と稲取エリアで1泊しました。

元々妊娠する前から実家の両親の結婚30周年記念として企画されていたもので、西日本方面へ遠出をする予定でしたが私の妊娠で近場へと変更になりました。
(妊娠直前は発作の頻度が減っていたので遠出してみようと思っていたのです)

こちらの旅行では移動が列車だったこともあり、前述の夫との旅行よりもパニック発作への不安がありました。

ただ前々から企画されていたこともあり断る選択はしませんでした。

赤ちゃん第一なら断ることも視野に入れるべきでは?とも思う自分もいましたが、普段遠方で暮らす実家の家族とはあまり会えておらず、この機会をむげにするわけにもいきませんでした。

幸い旅行中は、体調を理解してくれている実家の家族と一緒にいることや、マタニティマークを付けた妊婦≒体調不良でもおかしくない
という自分の中のイメージ
が助けとなり、多量に服薬しなければならない状況には至りませんでした。

▼泊まった宿はこちら。海が目の前でとても素敵なお宿でした

いずれの旅行においても、服薬を必要以上にしなければならない可能性があり、それをわざわざ妊娠中にするのはいかがなものか、という気持ちが常に付きまとっていました。

結果的には実際旅行自体は大きなトラブルも起きず、妊娠の経過にも問題なく過ごすことができたので良かったです。

しかし少しでもリスクを感じるのであればやはり無理をすべきではないとは思います。

私のようなパニック発作の不安を抱えている
妊婦さんの場合、安直に「旅行行こう!」となる方はあまりいないと思いますが、服薬が増える可能性を加味すると無理な遠出はしなくていいと思います。

ただ、産後はお出かけがかなりし辛くなるので後悔のないようにある程度は遊んでおいたほうが良いかもしれません。
実際、私は旅行したことへの後悔はあまりありませんし、とても楽しく過ごすことができました

また、一緒に過ごす周りの方には

普通の妊婦ですら旅行にはリスクがあるのだから、服薬をしている本人の気持ちに寄り添って外出のお誘いや計画をしていただけるとよりお互いにハッピーでいられる

のではないかと思います。

妊娠7か月:久しぶりに出社。年末年始を楽しむ

妊娠期間も後半へ入り、このころにはお腹もだいぶ大きくなってきていました。

体調は比較的安定していたので、以前の休職を取り戻したい思いもあって日に1~2時間残業をすることもしばしば。
それくらい調子良く過ごせていました。

お腹が大きくなるにつれて日常生活での不便さは増していましたが、つわりもなく気候も涼しくなっていたので感覚的には「私調子いいかも」という状態でした。

その状況もあり、月1の出社をすることもできました。
ただし

  • 行き帰りは頓服を服用

  • 電車は行きも帰りもグリーン車

  • 鞄はノートPC等で重いのでキャリーを使用

という感じで、今振り返るとそこまでして出社しなくても良かったような気もします。

ただ、休職で迷惑をかけたお詫びとお礼を面と向かってしたかったのと、産休入りの前に会えるメンバーには会っておきたかったので、多少無理してでも出社しようと決めました。

久しぶりの出社ではランチをしたり会話をしたりして、その間はパニック発作のことを忘れることができていたように思います。(帰路は疲れが出てしんどかったですが)

丁度年末だったのでその後仕事も無事納め、気持ちよく年末年始を過ごすことができました。

夫婦2人きりの年末年始は最後なのでゆっくりしながらら美味しいものを食べたりテレビを見たり、大掃除をしたりして充実した時間を過ごしました。

次回につづきます

今回も長文にお付き合いいただきまして誠にありがとうございました。
妊娠中期は比較的安定していて仕事や家事をこなせていました。

そんな中
「体力をつけるために体を動かすように」
という妊婦あるあるな文言が私を苦しめました。

動いた方が良いことは百も承知ですが、外出等をするとお腹に圧迫される息苦しさで発作が出やすくなったからです。

かといって服薬ばかりも良くないし…と葛藤することがとても多かったです。

その代わりに家で動くようにはしていましたが、そのせいか年明けの妊娠8か月にある事件が起きてしまうのでした…。

このつづきは次の記事
パニック発作持ちのアラサーが妊娠した話③<妊娠後期>にて記していきます。
もしご興味をお持ちいただけましたら
そちらもご覧くださいませ。

長くなりましたが、本記事をご覧いただきましてありがとうございました。
皆様にとって今日がよき日、よき時間となりますように。

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