去り際
三月は別れの季節だった。リアルな生活だけではなく、Twitterで長年フォローしていた方々もアカウントを次々に閉じ、去っていった。
これまでの交流への感謝をツイートに残す方、最後に温かく別れがたい気持ちを残してくださる方...
リプしてお話したことや紹介された本を読んだことなどが懐かしく思い出される。
そんな中でアカウント名を変えて思いがけないことをされた方がいた。詳しくはあえて書かない。なぜならアカウント名を変えれば相手に何をしてもわからないと思っている方を責めても仕方ないからだ。
それまでの花や本の穏やかな交流の思い出が一瞬でその輝きを失うものになったのが残念でならない。
去り際はその人の本当の人間性を見せるのだと感じた。せめてアカウント名を変えずに潔く行動するならば、驚きはあっただろうけれど騙されたような思いは抱かなかっただろうに...
良い年の重ね方をしたい。美しい去り際へ向かって。良くも悪くも、美しさも醜さも人は人から学ぶものだと知った春でもあった。
時は流れて、満開だった桜が今は静かに散り始めている。
♫平気な顔でかなり無理してたこと
叫びたいのに懸命に微笑んだこと
朝の光にさらされていく
忘れかけた 本当は忘れたくない
君の名をなぞる
春の歌 愛も希望もつくりはじめる
遮るな どこまでも続くこの道を
スピッツ 『春の歌』