NDA、それ本当に話して大丈夫ですか?
SNS上で「NDAを結んでいるから詳細は言わないけど」という発言を見かけることがあります。しかし、このような発言をする人々は、NDAの契約内容を十分に理解していない可能性があります。というかシンプルに怖いです。
NDAの基本事項
NDA(Non-Disclosure Agreement)は、秘密情報の漏洩を防ぐために結ばれる契約です。NDAには、以下のような基本的な事項が含まれることが多いです。
秘密情報の定義:何が秘密情報に該当するのかを明確にします。
秘密情報の使用制限:秘密情報をどのように扱うべきか、誰に開示してよいのかを規定します。
契約の存在自体の秘密保持:そもそもNDAを結んだこと自体を秘密にすることを要求する場合があります。
この3番がたいていの場合は盛り込まれています。
NDA契約の存在自体を言ってはいけない理由
NDAには、「契約を結んだことを言ってはならない」という条項が盛り込まれていることがよくあります。これは、以下のような理由からです。
契約相手のビジネス保護:NDAの存在を公にすることで、契約相手のビジネス情報や戦略が漏洩する可能性があります。
秘密情報の漏洩リスク:NDAを結んだことを明かすことで、関係者が秘密情報の存在を認識し、その情報を探ろうとするリスクが高まります。
信頼の維持:NDAを遵守することで、契約相手との信頼関係を維持することができます。
「事業内容は言えないんだけど、最近あの企業と契約したんだよね」
こんなこと言って回る企業がいたら怖くて仕方がないですよね。
どういった企業と契約しているのか、どういった事を行おうとしているのか、そういったことがまるわかりです。
規約違反のリスク
NDAを違反した場合、以下のようなリスクが発生します。
法的制裁:秘密保持義務を違反した場合、契約違反として法的制裁を受ける可能性があります。これには、損害賠償請求や裁判所の命令が含まれます。
経済的損失:違反により発生した損害賠償や訴訟費用が経済的負担となる可能性があります。
信用の喪失:ビジネスパートナーや顧客からの信頼を失うことで、今後の取引やビジネスチャンスに悪影響を及ぼす可能性があります。
社会的な影響:SNS上での発言が拡散されることで、個人や企業の社会的信用が失墜する可能性があります。
個人事業主の方はNDAを軽くとらえている方が多い印象です。
おそらく毎回契約することと、書面が複雑で長いからそういった印象を持っている方も居ると思いますが、想像の100倍重たい契約です。
まとめ
NDAは、秘密情報を保護するための重要な契約です。契約内容を十分に理解し、遵守することが重要です。特に、SNS上での不用意な発言には注意が必要です。契約違反がもたらすリスクを認識し、責任ある行動を心がけましょう。