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意外と知らない、「行動すること=正解」じゃない、という話
「とりあえず行動してみよう!」そんな言葉をSNSや自己啓発本で見かけることも多いかと思います。
「まず行動することが、成功のポイントである」
そんな売り文句はネット上に本当にあふれています。ググれば腐るほど出てくることでしょう。本屋さんにいってもそういった類の自己啓発本があふれています。
もちろん、行動すること自体は素晴らしいことだと思います。
新しい発見があったり、スキルが身についたりと、プラスの面がたくさんあることも認めますし、私も行動することは好きです。
ただ、今日はちょっと違う視点から、「行動すること」にある、見過ごしがちなマイナス面について、触れてみたいと思います。
「何かをする」ということは、同時に「それ以外のことをしない」という選択をしていることになります。
最近もまだ流行っているのか分からないですが、「原付で日本一周!」みたいな挑戦、している人が多くいたように思います。
大学生のうちに何かをしたい、しないと、でも何をしたらいいかわからない、そうだ、時間はあるから「原付で日本一周してみよう!」
確かに、一生の思い出になるような経験だと思います。色々な景色を見たり、地元の人と触れ合ったり、大変なことも含めて、きっと多くの学びがあるでしょう。
でも、もしあなたが3ヶ月かけて原付で日本一周した場合、その3ヶ月でできたかもしれないことは何でしょうか?
3か月、それもフルに三か月使うことができると人間結構多くの事ができるものです。あなたが「3ヶ月かけて原付で日本一周」という行動をしている間に、ほかの人は違うことを行っています。経済学でいうところの「機会費用」ですね。
では、何もしないほうが良いのか、立ち止まって考えていたほうがいいのか、というと当然違うと思っています。
「考えて立ち止まる」というのは「立ち止まって何もしないことを選択した」と言うことにほかなりません。
結局はバランスの話ではあるのですが、SNSやインターネットでは「まず行動!」という方に振れすぎているなぁと思っています。
行動には常に「それ以外のすべての事をやらない」というコストが存在していることを、頭の片隅に置いておくべきだと思っています。