親子旅③~ディナーに匹敵する朝食を食べる
『子どもたちにリアルな体験を』
という夫の信条のもと
車中泊の旅に出る私達。
「休みが取れそうなんだ。何かしたいことある?」
子どもたちは「プール!遊園地!」
と、狂喜乱舞している。
私は
「でっかいケーキが食べたい」
一言つぶやくと
「ほう……いいね!」
夫の琴線に触れたらしく、子どもたちにリアルな体験を、と言っておきながら親の欲望を最優先にする旅に決定。
海外からの観光客が多い地域にあるカフェ。
ハンバーガーもケーキもBigサイズで、一度行ったら忘れられない。
若き日に行って以来、訪れていなかったのでワクワクで出発。
日中移動し、夕方カフェ付近に到着。
翌日カフェで散財予定のため、夜はコンビニごはんとした。
車で家族4人横一列に座り、カップラーメンやらかつ丼やらを食べる。
あたりはすっかり暗くなったので、ランタンをつける。
ほのかな灯りに照らされ、かつ丼のうまみが見えるようだ。
子どもたちが好んで食べたのはカップラーメン。
「オイシイ!オイシイ!」
と、100円のカップラーメンの虜。
カップ焼きそば派からの華麗なる転身であった。
私たち夫婦もコンビニのお弁当を食べる機会がほぼないので
「うまい!うまい!」
と、非日常を楽しんだ。
時間に追い立てられる普段の生活から解き放たれ、もうすっかり癒された気分である。
その日はカフェの近く道の駅で一泊し、朝食タイムに待望のカフェへ。
メニュー表を見てざわつく夫と私。
「あれ?高くない?」
材料費の高騰?円安の影響?
記憶しているより価格がかなり高い。
・手づくりジャムつき ふわっふわトースト
・厚いベーコンが入ったサンドウィッチ
・激うまチーズが入ったベーグルサンド
・自然食品的なコンフレーク&フレッシュフルーツ
・大きなケーキ2種類
これを頼んだだけで……ただそれだけで……
1万円
前日に100円のラーメンを食べた親子とは思えないと
自分たちでも思う。
子どもたちは、それはそれはおいしそうに食べた。
小さなかぼちゃの中身を繰り抜き、かぼちゃプリンを贅沢に入れた
おしゃれケーキに長女が感激。
誰もそんなに食べないよってくらい長女が食べ
最後は外側もなくなっていた。
その後、大きな公園に連れていかれ
体力の限界まで遊び、帰路へ。
次はどこへ行く!?
たぶん続くよ
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