フリーランスという仕事の実態
こんばんは。こぐまです。
「フリーランスという仕事の実態」なんてテーマにしましたが、まだやっと初心者マークが取れたばかりのフリーランス2年生です。この1年感じたことについて書いてみます。
「フリーランス」という言葉
このフリーランスっていう響き……悪くないですよね。なんか「わたしはわたしで生きてます」的な感じ? オンとオフしっかりわけてます!みたいな潔さ? バックに青い海が広がっているような……(こぐま調べ)
まぁ、わたしも、この1年「何してるの?」という質問に「ん?フリーランス」と、っぽく答えさせていただいたことをここに白状いたします。
しかし、わたしは知っています。
この言葉の裏にある恐ろしさを。
自由とは言い換えれば自己責任!
動かない限りは仕事が来ない。動いたからと言って結果が出るとも限らない。仕事があると言っても、いつまで続くかはわからない。
そう、常に焦りと不安と仲良し生活なんです。
その裏にあるもの
ありがたいことに翻訳者としてお仕事を頂いているわたしですが、実際トライアルに合格したものの、その後一切連絡なし。問い合わせても返信もなし……という会社もあります。
トライアルにはそれなりの時間と労力をさくし、応募してトライアルが始まるタイミング、締め切りの長さも会社によって違うので予測不可能……その結果受かっても必ずお仕事がくるわけではない。このダメージは大きい。
自分のペースで作業はできるものの、そのタイミングや調整については相手の会社さんあってのもの。経験も豊富で「この人でなければ」と思われるような翻訳者さんであれば話は別でしょうが、主導権は自分にないわけです。
定期的に訪れる将来の不安。求人サイトを検索しまくる定例儀式あり。
人はそんな簡単に変われない
時間的には確かにフリーです。始業時間も休日も決まりはありません。自分で決められる。
しかし!元公務員のこぐまは規則正しく生活してしまうクセがなかなか抜けませんでした。
8時30分始業
12時昼食
17時過ぎには終了(公務員時代はもっと遅くまで仕事してましたよ)
最近は少し緩んで9時始業。
13時昼食。
朝のコーヒーや読書も少し楽しめるようになりました。ただし15分とか決めてしまう……。
ただ、したくない世間話をする必要はないし、誰かの機嫌をうかがうこともしなくていい。そういう意味ではストレスフリーかもしれません。
ただ逆に誰とも話さないのも寂しい……贅沢。
公務員時代と大きく違うこと
公務員にとっては「昨年と同じことを同じようにすること」いわゆる前例踏襲が基本でした。奇抜なアイディアはいらないし、自分から何かを生み出すことを求められることはほぼなかった。
でもいまは、韓国語をどのような日本語で表現するか、その作品の良さをどう伝えるかについてはお任せいただけます。基本的には自分で考えて動ける。判断に迷った時は相談できる。その部分ではやりがいを感じます。
私たちウェブトゥーン翻訳者の多くは名前が表に出ることはありません。作品が公表されるときにお知らせいただくこともありません。(会社によって異なるかもしれませんが)
そろそろかなって検索して、読者さんのコメントを見ます。
ローカライズで自分が決めたキャラの名前を読者さんたちが当たり前のように呼んでくれているのをはじめて見た時は感動しました。
そして、深く作品を考察して登場人物に感情移入している読者さんたちのコメントを読むと、作品のよさをお伝えできているのかもしれない、また次も頑張ろうと思えます。
あくまで作品は作者さんのものだし、さまざまな担当の方の力があって1話がアップされる。翻訳はその一端であると思っています。でも同時に作品を楽しんでいただくには翻訳が大切な部分を担っていると。
なーんて偉そうなこと言ってますが、自分のふがいなさに何度情けなくなったことか……。まだまだこれからです。お仕事で御恩を返せるように頑張ります。
2年目……その先に
フリーランスはフリーか……。
結果完全フリーではない。
本当の意味でフリーになるには、本人の性格と必要な収入、時間の使い方……それらのバランスによる。
すべて自分次第。だからこそ面白さもある。
1年目は、何もわからずおっかなびっくりでしたし、収入もわずか。そろそろ動き出さないといけないなと思っています。ただ焦らずに。階段を上るように少しずつフリーランスとしてレベルアップできますように。
そしていつか皆さんに「フリーランス最高だよ」と言えるように。
2024年1月 こぐま
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