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「お値段100万円!」と言われても「はい、買います!」と答える。夢のシンセサイザーに必要な12要件
こんばんはこぐまです。
気が向いたときにバンドをやっていて、担当は鍵盤楽器です。
(最近はもうほんとめっきりですが・・)
ただ鍵盤奏者といってもピアニストではないので、ピアノタッチの鍵盤は苦手です。。すべて独学でしたので、技術的に決して上手と言える腕前ではないのですが、絡んでくださった皆様のおかげもあり、楽しみながらたくさんの曲を弾いてきました。
アマチュアのアニソンライブ界隈は鍵盤楽器の需要が非常に高く、ピアノしか弾けない!という人より、生楽器音色やシンセ音色、効果音などいろんな音を弾ける(弾くというか出せる)人の方が求められていました。私は間違いなく後者(ピアノは弾けないw)だったので、そういう意味でもマッチしていたのかもしれません。おかげさまでシンセサイザーの操作についてはかなり詳しくなりました。下は昔のブログです。この辺のシンセ情報もまとめて、Noteの記事にしたいなあと思っています。一応、過去の自分の「作品」なので(笑)
さて今日は、人生は夢を持つのが大事かなとも思うので、
「こんなシンセが出てくれたらたとえ販売価格が100万円でも絶対即購入します!!!」
と思えるようなシンセの条件を考えてみました!という記事です。
YAMAHAさん、ROLANDさん、KORGさん
もし見てくださっていたらぜひご検討ください!(笑)
100万円でも即購入するシンセの12要件
1.76鍵の超高品質鍵盤、もちろんアフタータッチ付き!
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https://jp.yamaha.com/products/music_production/synthesizers/montage/index.html
76鍵盤というのはたいていの曲が弾けるかつ、自由にレイヤースプリットが
できる広範囲の領域を持つので、重宝します。
超高品質鍵盤というのも肝ですね。適度な抵抗があり、ストンと落ちて、なによりいろんな音色を弾いてて気持ちよくかつ剛性の高い鍵盤だとうれしいですね。YAMAHAのMontageみたいな。
アフタータッチとは、鍵盤を押した後、もう一度強く押し込むことで特定の機能を発揮できる仕組みのことです。例えば、「ド」の鍵盤を一度押して、もう一度強く押し込むと1オクターブ上の「ド」が出るとか。
悲しいことに、フラグシップを除くほとんどのシンセは、この機能が削られています。。
2.軽くて頑丈!専用ケース付き
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https://digireco.com/images/1024_yamaha_4.jpg
これも大事ですね。持ち運びということを考えたときに、軽いというのはとてつもない正義です(キーボーディストなら絶対わかるはず!)
ただでさえ重くなりがちなシンセの軽さを追求するのは、難しいですが、
できれば76鍵盤で10㎏以下、いや8㎏以下を目指したいですね。
実際、RolandのFamtom-0シリーズ、FAシリーズ、YAMAHAのMODX7などは
76鍵盤でも8kgを切ってますね。ただ高品質アフタータッチ付きではないので、そこはもうひと踏ん張り!(言いたいことだけ言ってる(笑))
軽いだけでなく、頑丈であることも大切です。ちょっとやそっとじゃ壊れないような。また、後述しますが、たとえ壊れたとしても替えが効くような製品または保証であると嬉しいですね。
背負って持ち運ぶときに、体にフィットした専用ケースがあることも大きなポイントです。88鍵盤を背負うことはさすがに難しいので、そういういみでも76鍵盤というのは非常にバランスの取れたサイズなのかなと思います。いままで背負えるケースで一番良かったのは、YAMAHAのMODX7のケースでした。とくに背中から肩にかけてのフィット感がとてもよかったです!
3.ありとあらゆる音色、音源エンジンを搭載し、それらを統合的なUIで操作できる。
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https://www.korg.com/jp/products/synthesizers/nautilus/
UIは非常に重要です、モチベーションにもつながります。
そして、シンセの肝となる音色、音源のエンジンですが、これに関しては、
現状ではKORGが強いですかね。KRONOS、NAUTILUSは一つのシンセの中に9つのエンジンを搭載しています。音色名とかもこだわっていて、なんというか開発者の思いを強く感じます。
統合的なUIという意味では、UVIのFalconまたはUVI WorkStation,またはMainStageみたいなのがいいかなあと思っていますが、玄人じゃないと使いこなせないというUIではなく、もう少しシンプルな形であってもいいのかなと思いました。この点に関しては、例えばRolandのFAシリーズ、Fantomシリーズなどは、ピッチのエディットにも2種類の画面があり、「簡易画面」と「ProEdit(だったかな?)」という風に別れていましたね。
ありとあらゆる音色、音源エンジンという部分は、各社の色もありますので、難しい部分ではあると思いますが、KORGのM1Piano,とか、昔の伝説音色を再現するというものも確かに大事ですが、2020年代に入って、各社を代表する最新の音色というのもそろそろ出てきてもいいのかなと思いました。
4.本体に格納できる大画面静電容量式タッチパネル、有機ELディスプレイ
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https://www.korg.com/jp/products/synthesizers/kronos2/
ここが一番の要望です。
KORG KRONOSやRoland Fantomシリーズは8インチというとても大きなディスプレイを搭載しています。KORGは解像度がイマイチですが、Rolandはだいぶ綺麗になってきました。
タッチディスプレイは、シンセになくてはならないものだと思っています。
ただ、
「たくさんの情報を見やすくする」
↓
「画面が大きくなる」
↓
「どうしても場所をとってしまう」
ので、大きいディスプレイを搭載するものは必然と筐体も大きくなってしまいます。
Ipadやタブレットなど別モニタをUSB等でつないで利用する・・というのもありかと思います。ただ、繋がないとなにもわからない・・という状態ではこまるので、いっそのこと格納型にしてしまえばいいのではないか?
と思いました。
利用するときは、本体から引き出して、ちょうどノートPCのディスプレイのように少し角度がついて立つのです。その方がタッチしやすいし、見やすいですね。
そうすれば、鍵盤上部に操作子の部分のスペースは多少必要だとしても、
今よりは奥行きがずっとスリムになっても、大きなディスプレイが搭載できるのではないでしょうか。
ストンと落ちる高品質鍵盤は鍵盤の支点からの長さが重要だと思うので、
それを加味しても、薄い液晶部分が格納できる形であれば、奥行きを短くできるのかなと思います。
液晶は、10インチとかけち臭いこと言わず、76鍵盤の端から端まで超ウルトラワイドであるのもいいですね!
絵心がないので、うまく書けないのですが、こういうことです。
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また、今「HP Spectre X360 14」を使っていますが、有機ELの綺麗さは一度慣れると、有機ELじゃないPCを見たときのもやもや感がすごいです(笑)
鮮やかな画面でエディットできるというのも、モチベーションをとても高めてくれる要素であるかなと思います。
KRONOS等のタッチパネルは感圧式です。スマホのように静電容量式ではないので、タップというよりは、グッと押し込む感じです。当然、レスポンスが犠牲になります。ライブ中の誤動作を防ぐために・・という要素もあるのかもしれませんが、それなら誤動作防止の物理ボタンをつけてONOFF切り替える方がいいのかなと思いました。スマホのような静電容量式の感覚でエディットできたら、レスポンスも早くてよさそうですね。
5.64パートレイヤースプリット、音切れなしセットリストチェンジ
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ちなみにFalconはパート数無制限を謳っている!
https://www.uvi.net/jp/instruments/falcon.html
はい、この辺りからちょっとマニアックな話になってきました(笑)
シンセサイザーは、複数の音色を同時に出すことができます。
本来シンセサイザーとは音を合成する機械のことをいうのですが、まあ細かいことは気にせず、いろんな音が同時に出せてその音を編集できる鍵盤楽器のことを昨今では「シンセ(ワークステーション)」と呼んでいます。
その複数の音色を鍵盤に分割して配置(スプリット)したり、重ねて鳴らす(レイヤー)ことができます。この機能はライブでは必須で、特にアニソンでは最重要と(私は)考えています。
安物のキーボードでももちろん簡単なレイヤースプリットはできるのですが、せいぜい2~4音色を分けたり重ねたりする程度です。
現在の主流のシンセサイザーはほとんどが8~16音色の音を同時に使えます。どうせならそれを一気に64まで拡張してしまおう!という話です。(言うだけ(笑))
そんなに使うの?と思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、ここは大いに越したことはないんです。。(経験談)
この複数の音色をまとめたものを「COMBI」とか、「STUDIO SET」とか、「Performance」とかメーカによっていろいろ呼び方はあるのですが、まあとりあえずKORGのCOMBIを使うと、ある「COMBI」から別の「COMBI」へチェンジするとき、昔のシンセでは音がぶちっと途切れてしまいました。これが前のCOMBIの残響を残したまま、次の COMBIへ滑らかに切り替わる機能がここ10年くらいで各社の中級以上のシンセに搭載されるようになりました。これも呼び方はいろいろありますが、ここではセットリストチェンジと呼んでいます。この機能も必要ですね。
また一つのCOMBI内で、複数音色をグループ化し、シーンと名付けて
シーンを切り替えるという機能もいいですね。これは、YAMAHAのMODX、Montageで実装されていますが、なかなか便利でした。
64パートもあったら、シーン機能も必須ですね。(ひょっとしたら、セットリストチェンジよりも必要かも)
6.64パート独立同時使用IFX
IFXとはインサーションエフェクトのことです。まあいわゆるエフェクトです。コーラスとか、ディストーションとか、ディレイとか、パンとか。
一つの音色ごとに必ず一つ、独立して使えることが大事です。
これはYAMAHAやRolandには中級シンセから搭載されていますが、KORGは
最上級シンセでも16パート独立してIFXを利用することはできません。(12個しか使えない)
その代わり12個を自由につなげる(Chain)ことができるので、まあ考え方の違いなんでしょうね。
7.起動が10秒以内。
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これも夢です・・が実現する未来がくると思います。
起動に関しては、YAMAHA,Rolandは比較的早いですが、KORGの上位機種は2分30秒もかかります。。ライブ演奏中にでコンセント外れたらもうその曲には復帰できないです・・。最近のノートPCのロゴとして増えてきた「Intel evo」のように、電源入れて10秒以内にログインできるような規格がシンセにも適用される未来がきます。
8.超高スペックCPU、大容量メモリ、フラッシュストレージ搭載。
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抜き差しできればいいですね!
https://pc.watch.impress.co.jp/img/pcw/docs/1322/103/html/03_LIVA_Z3_o.jpg.html
CPU、メモリ、ストレージもどんどん進化してますので、あくまでその時点での最強ということになるのですが、積極的に最新のハードが搭載されていると嬉しいですね。またそれによって、起動時のレスポンス、音色読み出し、エディットの反応速度、エフェクト処理、同時発音数なども大きな恩恵を受けますので、大事なポイントですね。
また、こういう部分がまとめてモジュールボックス化していて、新ハードが出たとき、ボックスごとパカっと交換できる・・みたいだったらずっと使っていけるのでめちゃめちゃいいなあと思ってます。
9.USB急速充電対応、バッテリ駆動
電池で動くシンセは登場してきていますが、バッテリ駆動のシンセはないような。。大きなACアダプタを持ち歩くのではなく、汎用のUSB充電器で簡単に充電できたらいいですね。バッテリの重さとのバランスもあるかもしれませんが。
10.WI-FI搭載
現在のシンセのアップデートはほとんど、データをUSBメモリ経由で読み込む形で行っていますが、システムアップデートや新音色追加はWi-FI経由でできるといいですね!
11.マニュアル超充実、操作方法チュートリアル機能搭載
マニュアルがわかりやすく充実しているのも大切だと思います。3社の中で一番マニュアルがわかりやすいのはRolandかなと思います。
(KORGは詳しいんだけど、英語をそのまま訳している部分があるのでわかりにくい(笑))
あとは、Youtubeでもいいのですが、できれば本体の中に、一通りのチュートリアル機能があるといいなあと思いました。買ったはいいけど、機能が多すぎて何からいじればいいのか全然わからない!って人も結構いるのではと思うんですよね。特にシンセの醍醐味である、主要音色のオシレータレベルからの音作りの方法とか、作曲方法とかがこんなに簡単にできるんだよというのをチュートリアルでできたらいいですよね。
(スマホのゲームアプリの最初みたいに、ここ押して~みたいに次々吹き出しで出てくるのがいいのかなと思いました。)
12.鍵盤が水で洗える!または自動お掃除機能搭載
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シンセの鍵盤も洗えるようになれば!
https://sakidori.co/article/13342
PCのキーボードも水洗い可能なものがあるように、
自動お掃除機能搭載だったり、洗える鍵盤が出てきてもいいのではと思いました。キーボーディストならわかると思いますが、鍵盤と鍵盤の間に入ったごみはなかなか取れないですよね。。
完全なクリーンの部屋で利用するわけではないので、やはり内部から定期的にお掃除できたらいいですね。
また、利用していく中で、鍵盤のどれか一つの反応が悪くなることはあるかと思います。高品質鍵盤が単品で販売され、それが交換可能になる未来が来ると思います。
以上私の希望をすべて込め、それを満たすシンセがもし登場したなら、
私は100万円出しても購入したいと思います!っていうかします!
以上、夢ばかり書きましたが、5年後くらいには
こんなシンセ出てる!と勝手に思ってこの記事を終わりにします。
もし、こんな機能も欲しいというマニアックなキーボーディストの方いらっしゃいましたら是非コメントいただけたらと思います。
会社が動いてくれるかもしれません(笑)
読んでくださってありがとうございました!