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【本】アラン・S・ミラー、サトシ・カナザワ『進化心理学から考えるホモサピエンス』:進化心理学の全体像を知る

2023年9月13日(水)

水曜日は本の紹介をしています。今回は過去の記事を再録します。

2019年9月19日

今回は、アラン・S・ミラー、サトシ・カナザワ『進化心理学から考えるホモサピエンス』(パンローリング株式会社, 2019)を取り上げます。

要約

進化心理学ではこれまで見逃されてきた人の生物学的な要因を強調する。そこでは自然主義的な誤謬(自然なものは善である:「自然の摂理では男は闘い、女は育むように作られている。だから女は家で子育てに専念し、政治は男に任せるべきだ」)と道徳主義的な誤謬(善であるものは自然である:「リベラルな民主主義は男女平等を掲げている。その立場では男女は生物学的に同一であり、それを否定する研究は間違っている」)を避けて議論を進める。科学には「〜すべき」という表現が入る余地はない。

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