4-お勧めの本19

【本】稲垣忠編著『教育の方法と技術 主体的・対話的で深い学びをつくるインストラクショナルデザイン』:教職を目指す学生だけでなくすべての現職教員にお勧め

木曜日はお勧めの本を紹介しています。

今回は、稲垣忠編著『教育の方法と技術 主体的・対話的で深い学びをつくるインストラクショナルデザイン』(北大路書房, 2019)を取り上げます。

■要約

授業をつくるということをインストラクショナルデザインの枠組みと理論で具体的に解説している。教職を目指している学生だけでなく、インストラクショナルデザインという言葉をよく知らないすべての現職教員にお勧めする。自分の授業をインストラクショナルデザインの視点で見直すことによって、効果の高い、着実な授業をつくることができるだろう。

■ポイント

とりわけ、主体的・対話的で深い学びを導くようにインストラクショナルデザインの理論とモデルが、実際の授業に即して解説されている。

・授業の基本形   ←ガニエの9教授事象
・評価のデザイン  ←ガニエの5つの学習目標
・指導技術     ←キャロルの学習率のモデル
・学習目標の設定  ←入口・出口分析
・教材研究     ←課題分析
・主体的な学習活動 ←ARCS動機づけモデル
・評価の方法    ←ブルームの完全習得学習
・テクノロジの利用 ←ブランソンの学校の情報技術モデル

各章には簡単なチェックテストが配置されており、復習と確認に有用である。また参考文献の紹介も充実している。

(付記)著者より献本いただきました。ありがとうございます。

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