アドラー心理学公開研究会を開催しました。「またもっと良い本を書いていこう」という気持ちになりました。
2017年3月20日
早稲田大学アドラー心理学研究会主催で公開研究会を開きました。この研究会の公開の催しには夏の「アドラーフェスト」があります。今回は、こうした公開研究会を増やしていきたいという意図も込めて企画しました。
同時に私の近著である『幸せな劣等感』(小学館新書, 2017)の出版記念会の意味合いも込めてみました。これまでに何冊も本を出版してきましたけれども、よく考えたら出版記念パーティーのようなものは一度もやってきませんでした(書店でのトークライブはありましたが)。で、今回やってみて感じたことですが、とても良かったです。「ああ、本を出してよかったな。こんなにたくさんの人に読んでもらえるんだ」という感動が湧いてくる機会になったからです。そして「またもっと良い本を書いていこう」という気持ちになるのです。
北は札幌、南は長崎から、48人もの人に集まっていただき、本当に感謝しています。常連と言っていいほどのコアファンの方々が来てくれる一方で、「アドラー心理学は初めてです」という人まで、幅広い方々が集まってくれました。今回は、アドラー心理学入門というよりも、アドラー心理学を科学として捉えて、それぞれの実践現場の中でどのように活かし、それを研究にしていくかというテーマで話しましたので、初めての方には面食らったかもしれません。しかし、アドラー心理学の違う切り口を感じていただけたのではないかと思います。
今回の形式は、全体3時間の枠組みで、
1. 基調講演
2. 質問カードによる質疑応答
3. お題によるグループトークと全体シェア
という形式で進めました。話を聞くこと、質疑すること、グループで自分の意見を表明することという違った種類の活動がうまく組み合わさったデザインなのではないかと満足しています。特に質問カードによる質疑では、いつもさまざまな範囲の質問があり、それに対して即興で答えるところにライブ感があります。
これからもこうした公開研究会の機会を増やしていきたいと考えています。参加していただいた方々、そして早稲田大学アドラー心理学研究会のスタッフの皆さん、ありがとうございました。
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