【質問】心理学、統計学、教育工学はどうつながっているんですか。
日曜日は皆様からの質問やテーマをいただいて「お題拝借」で書いています。質問やメッセージは「マシュマロ」からお送りください。匿名で送ることができます。
今回は、2つ質問が届いています。
[Q1] いつも楽しく拝読しています。心理学や統計学、教育工学など複数の専門をお持ちですが、先生ご自身の中ではどのような形でつながって(または補完し合って)いるのでしょうか。全体像を俯瞰するような形で教えてください。
教育工学は応用科学です。その基礎は心理学、その中でもとりわけ、行動分析学、認知心理学、教育心理学にあります。ですので、教育工学を自分の専門にしようと考えている人は心理学を勉強しておくといいです。
統計学は、心理学をやるにも、教育工学をやるにも、必須です。どちらの学問も人間を対象として行うので、その個体差や個人差が大きい中で、システム的な変動をデータの中から取り出していく必要があるのです。その手法が統計学です。統計学を研究の道具として使えるようになってください。
というわけで、教育工学、心理学、統計学は別々の専門のように見えるかもしれないけど、それは私の中ではほぼ一体のものなのです。
[Q2] 「YouTube17 惰性でやることに飽きたらそれがやめどき」では、「惰性でやってることをさらっと手離す勇気もある」って事かな、と思いました。同じように、「失敗しても、それをさらっと無かったことにしちゃう勇気」もあるのかな、と考えました。これを「回避」にしないコツはありますか。
失敗は大切です。そこからいろいろなことを学べるからです。だから「さらっとなかったことにしちゃう」のはもったいないです。「失敗したぞ。これはラッキーだぞ」と思った方がいいです。どこを直せばいいのか、どこを改善すればいいのか、考え方をどう変えればいいのか、などなどあらゆる努力のきっかけになります。
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