見出し画像

2023.7.4 論文短評:「体育教師の固定的なジェンダー観と運動部活動文化の関連について」

論文名:体育教師の固定的なジェンダー観と運動部活動文化の関連について-運動部活動経験が体育教師志望に与える影響の分析から-
著者:三上 純
掲載誌:『スポーツ社会学研究』(早期公開)
DOI:https://doi.org/10.5987/jjsss.31-2-01

 興味深い研究。
 運動部顧問志望→体育教師志望というベクトルに潜む問題を固定的なジェンダー観の形成という視点から実証的に炙り出している。

今一度、体育の学習内容を寡占する近代スポーツの問題性(井谷 2008)を思い起こすならば、体育教師志望がスポーツ指導者の社会化として生じる現状を批判的に捉えることを通じて、運動部活動からは独立した教科体育の目的が改めて検討されなければならないだろう

引用箇所 本文14頁

「運動部活動から独立した教科体育の目的があらためて検討されなければならないだろう」は大変示唆に富む指摘かと。部活動地域移行は実は保健体育という教科にとっても大きな転換期となり得る。

*短評という性格上、深く読み込めていない可能性はあります。読解に誤りがあったらすいません。

いいなと思ったら応援しよう!