古本note

読みたいnoteを読めばいい

仕事に関係するpodcastをよく聞きます。
デザイン、ビジネス、ファッションなどジャンルは色々。
アウトプットを出す為の大事なインプット。駅まで歩くときに聞くのですが、時々再生速度を1.2倍速にします。限られた時間で効率的にインプットをすることは、仕事においては必要なこと。
気になったキーワードはスマホにメモしてオフィスに着いたらすぐ調べる。時にはメンバーと議論。インプットとアウトプットのサイクルをグルグル高速で回していく。世の中の動きが速いから、つられて思考のスピードが速くなってしまう。仕事中、自分が1.5倍速で動かされている感覚になることがあります。

noteは1倍速で読みたい

前から思っていたけど、note酒場でみんなの声を聞いてから余計にそう思うようになりました。1倍速とは自分が読んで一番心地よい速度のことです。
noteを読んでいて「あれ?頭に入ってこないぞ」と思うときがあります。そんなときは、いつのまにか1.2倍速で読んでいるんですよね。仕事の情報は早回しでもいいけど、noteは1倍速じゃないとダメ。

1行の改行は一瞬の間を開けて読む。3行だったら3倍の間。
急いでスクロールしちゃダメ。書き手と呼吸を合わせるように読む。そうすると書き手の気持ちに少し近づけた気がするんです。
楽しいエッセイは笑顔になる。悲しいときは逆。エモい小説はよりエモくなる。クズエモは登場人物に感情移入して気持ちがグニャっとなる。

可処分時間という言葉が苦手です。自由に使える時間を処分なんてしたくない。処分って残らないことだから。
noteは、なるべく記憶に残しておきたいと思いながら読みます。
自分でも驚くほど昔の投稿を覚えていることがあるんですね。「今日のカバー画像は、5月に投稿されたエッセイと同じですね。その時の心境と重なる部分があるのでしょうか?」なんてストーカーみたいなコメントをしようとしたこともあります(踏みとどまってホント良かった)。

一時期、「読まなきゃ」という気持ちでnoteをしてたんです。
投稿を初めて一、二カ月の頃。TLに流れてくる情報に追いつくのに必死でした。#デザイン、#マーケティング、#エンジニアリング、#お店…、有益な情報なんだけど頭が追い付かなくてオーバーヒート。開いた記事が短いとホっとするという本末転倒状態。
今となっては何をそんなに焦ってたんだろう?と冷静に思えるけど、その時は必死でした。思い切ってデザイン以外の公式マガジンを止めて、いくつか有料記事の定期購読も止めてTLをスッキリさせました。自分のペースでnoteを読めるとグ~ンっとnoteが楽しくなりました。

悩みは僕の一倍速が遅いこと。
人とは比べづらいけど遅いと思う。事実、僕が一週間かけて読んだ本を妻は三日で読みました。内容もしっかり覚えている。僕が遅いか妻が速いかどっちかです。…前者なんですけどね。
「このnote面白いよ!」なんてコメントを見ると読みたくなります。けど、僕のTLも読みたいnoteでいっぱいです。
noteを効率的には読みたくない。時間がないときはグっと我慢です。
時間があるときはいっぱい読む。時間がない時は少ししか読まない。
シンプルだけど、その読み方が自分に一番合っている気がします。

#noteのつづけ方 の投稿は、書くことに関する記事が多いですよね。自分に合った書き方を見つけるのは大事。でも、それ以上に大事なのは、自分に合った読み方を見つけることだと僕は思うんです。

だって、一つも記事を読まず、いきなり投稿した人はいないでしょ?
スキをもらって嬉しくなる前に誰かのnoteにドキドキしながらスキを押すことが先のはず。書く前に読むことから始まるのがnote。
読むだけの人もnoterです。

「noteをつづける=書き続ける」、みたいな風潮を感じるのですが、そんなことないと思います。

読みたいnoteを読めばいい

有名な本のタイトルみたいだけど、noteのつづけ方ってもっとシンプルに考えていいよね? って思うんです。





いいなと思ったら応援しよう!

この記事が参加している募集