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告発スクープを読んで

昨日は何かの扉が開いたかのような日だった

私も、かつて取材を受けた記事のネット版が非公開になったことがあったのを思い出す

この訴訟当事者と歩みを共にしていたように気づく

当事者として名を連ねている方々との妙縁も思い出す

当事者となられている方々と対峙していたとは、都心から一番近い田舎に住むマチ弁にすぎないのに恐れ多い極みである

同じく、当事者のことは、スタジオの隅からお見かけしていた思い出も懐かしい

記事を読み進めながら、だいたい何のことかわかってしまうというのも、我ながらウォッチ歴が長くなってきたことを知る(もちろん、さらなるベテラン勢も業界には多くいらっしゃる)

各団体があるが、スマートに報道等資料が豊富なサイトにたどりつく

共同親権研究にあたって教材は豊富というわけだ

松戸判決は、2016年3月のことだった

これがあって、この判決を獲得した経緯を知りたくて、親子ネット講演会に、臨月が近づく大きなおなかで受講して、共同養育のりむすびさんとの出会いとなった

縁あって、控訴審判決は傍聴した

絶望的な空気に襲われていたし、その後の最高裁もあっさりと確定してしまって過ぎていったようにも思われるが、実は、その意義は活きていると信じていた

先日の #オレンジパレード  はじめ、国賠ラッシュ といった、この勢いをもたらしているのは、松戸判決あってこそと思う

たった一つのある夫婦の離婚事件のために、連帯する弁護士軍団という不思議

大手事務所に所属する弁護士全員が名を連ねることはある

実働するのは数名だったり、担当者は1人ということもある

この事件が異常なのは、事務所も弁護士会も異なる複数の弁護士が、1人の被告のために原告訴訟代理人として結託したということだ

通常の報酬形態からしても不思議な現象というほかない

ボランティアで参戦しているのだろうと推察されるが、では一体何のために???

そして、ある一つの離婚事件について、訴訟外の現場でビラ配りが行われたというのも不思議の極みである

一体、その事件当事者とどういう関係があるというのだろうか

ある夫婦が離婚するという現象が、一体どんな影響を及ぼすというのだろうか

私が取り扱う事件でも、DVの主張が見られ、それは、配偶者暴力等に関する保護命令事件を経由して認定される場合に限られないが、あくまでその事件の中で、DV加害者として名指しされた側にとっては不愉快だし、反論の機会が尽くされているのか不明な運用があることを知っている

あいまいなままとはいえ、決して仕事を失うわけでも、逮捕・勾留されるわけでもない意味で、DV加害者というレッテルの効果は、生活・人生の全体において占める程度はそれほどではないのかもしれない(離婚自体がマイナスイメージであることは一方で残っているが、戸籍には離婚の種類は記載されても、DV加害者との記載はされない)

しかし、名誉毀損行為について提訴されたという本件は、その程度をはるかに逸脱している

「フレンドリーペアレントルールを主張する者は、DV夫でなければならない」命題に固執しているのではないだろうか

共同親権制が世界の標準だが、その運用の要が、フレンドリーペアレントルールの徹底である

松戸判決の控訴審は重視しないという判断をしたが、全く否定されているわけではない

最高裁が配信している動画を見ても、実は親和していることがよくわかる

この点について、ちょうど、土井先生も勧められている

当事者の親御さんももちろんだとしても、何より、お子さんのいる夫婦の離婚を扱う弁護士の学びこそ必須であろう

そのことに気づきだしている弁護士もいて、徐々に増えている手応えはある

共同親権はもう始まっている

止まることを知らない勢いへと加速する予感があふれている

たしかな学びと正確な知識を大衆が知ることで、それは容易に実現できるのである

かつて、女性は権利の主体ではなかった

財産権も選挙権もない

であれば、親権だって当然単独だったろう

しかし、個人の尊厳を守る上で、父と母という二人の親が対等に尊重されるということは、一番わかりやすい人権の教科書になる

それぞれが大切に尊重される個人であることを前提とすれば、お互いの尊厳が衝突することは当然起こり得るわけで、その時どういう調整をしていくかということこそが、人権を理解する上で大切な要素である

現状の調整方法は、あまりにもずさんである

一方の親らしさを否定することで解決したことにするとても野蛮な方法である

(この辺については、先日の集会における代理人のコメント参照)

それが、子どもにとっても痛ましく残酷な方法であることを人類は知恵として獲得した

本当は、本能として知っていたはずだ

群の中で子育てする中で、自ずと尊重していたことが、ここ数年のわずかな期間だけ歪な状況を招いてしまっていた

人災は必ず対処できる

人類は賢い

日本人だって、同じくらい賢いはずだ

さぁ共同親権を進めていこう!!

子どもに優しい、人権が守られる社会へ、日本が変わるのである




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弁護士古賀礼子
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