見出し画像

愛する気持ちだけは、抑えられない!エッセイは、己のダメ人間さが垣間見えるものが魅力

六塵(ろくじん)の楽欲(げうよく)多しといへども、みな厭離(おんり)しつべし。その中に、ただ、かの惑ひのひとつ止めがたきのみぞ、老いたるも、若きも、智あるも、愚かなるも、変わるところなしと見ゆ。

(第九段)

人間の欲望を刺激するものは、世界中に色々あるけれど、どれも我慢することができる。でも、愛だけは、老いも若きも、賢い人もそうじゃない人も、溺れずにはいられない



そうですかねぇ
兼好さんが、今の世の中を見たら、驚くでしょうね
草食系なんちゃら・・・

それに、年齢重ねると、愛情はあってもねぇ・・・
まあ、当時の平均寿命、24歳

アラカン世代に当てはめても、ムリはありますが・・😆


欲を捨てたはずの兼好法師でも、書きたくなったんだなぁと思いました

なかなか書けない内容です
煩悩まみれなんて、知られたくないはずなのに

それでも書きたくなった・・・正直ですね


書くことで、欲望を発散する
いいと思います!

それを発表するかどうかは、また別の話ですけどね



⭐️エッセイのヒント

エッセイって、ダメな自分が描かれているものに心惹かれます

あまり、完璧すぎるのも、卑屈すぎるのも、読んでいて辛くなります

ちょうどいい具合のダメさ加減が良いんですよねぇ


カッコつけたいのも
カリスマ性もアピールしたいのも

そりゃあ、人間だもの・・・ありますよね

だけど、やっぱり読んでいる方は、(若干?)鼻につく!(笑)

兼好さんは、その辺の匙加減がうまかったようです



あ、でも、あくまでも
ダメ人間に仕立てるには、自分と、強い信頼関係のある人のみ

第三者を、ダメ人間に仕立て上げると、どこで訴えられるかわかりません(笑)

ちょうどいい、ダメさ加減、なかなか難しいんですけどね
いい塩梅、精進して、つかみたいと思います

ではまた☺️



いいなと思ったら応援しよう!

こがねのいずみ@読書ブロガー
いただいたチップは、少しでも役立つ情報を発信できるよう、本の購入に使わせていただきます🙇