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香雅堂のモーニングルーティン

香雅堂の業務月誌
よく学びよく遊ぶを生活の指針にしている香雅堂スタッフまつもとによるお店での仕事やお香、日常に関するとりとめのないこと。 

これから業務月誌を書くことになりました、香雅堂スタッフのまつもとです。まず簡単に自己紹介をさせていただきます。今現在香雅堂に入社して1年と少しになります。

香雅堂に入る前は大学院で日本美術史、特に室町時代の座敷飾りというものを研究していました。ざっくり言うと室町時代のインテリアコーディネートみたいなもので、香木や、香炉、香合なども飾られていたりしたので香雅堂とは遠からず近からず、な分野にいました。

とは言っても香りの知識に関しては赤子同然、1年経って少しは知識も増えましたがまだまだひよっこでございます。こんなまつもとではありますが、香雅堂にまつわるあれやこれやをご紹介できたらなあと思っています。少しでも楽しんでいただければ嬉しいです。

香雅堂の開店準備

今回は香雅堂の開店準備についてお話しようと思います。開店準備は午前9時~10時の一時間の間に行います。まずミーティング。スタッフそれぞれが持っている仕事やその日にやる作業について確認をします。週明けだったりすると休日にあった面白いことを報告しあったりと、和やかに進むことがほとんどです。

続いて前日に2階でお稽古があった時は2階の掃除をします。(香雅堂の2階には和室があり、香道や茶道のお稽古を定期的に行っています。ご興味のある方はこちらをどうぞ)

まず掃除機をかけ、机や棚を拭きます。場合によっては掛軸を掛けたり外したり、茶道で使用するお釜をしまう等、お稽古によって片付け方も様々です。2階の掃除が済んだら1階の掃除へ。2階同様に掃除機をかけて、棚やディスプレイのホコリを払い、お店のガラスを拭きます。そして玄関の掃き掃除をします。

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香雅堂1階の店舗の様子

お店の外には紅葉や忍草などが植わった鉢植えたちと金魚鉢(金魚は大小2匹のらんちゅう)が並んでおり、植物たちにたっぷりお水をあげることも日課の1つとなっています。お店の前はすぐ歩道になっており、ここにも水を撒きます。

茶の湯において亭主が茶室まで続く露地に水を打ちますが、これと同様で開店前にお店までの通り道を清める意味合いがあるのだと私は捉えています。夏には打ち水効果もありひんやりとした風をときたま感じることができ、道行く人々へささやかな涼しさの提供にも一役買っていることでしょう、恐らくですが……。

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お店の外の金魚と植物

個人的にはこの水遣りの時間に、水を浴びて光をきらきらと反射させる植物の様子にとても癒しをもらっています。水を撒いた後は丸々とした2匹の金魚に肥満だ…と思いながらもパラパラとご飯をあげます。最後に店内に戻りディスプレイ商品の在庫補充などを確認したあと、看板を出し、シャッターを上げて開店となります。

以上、コマコマと書いてきましたが香雅堂の朝はこんな感じです。これからもゆるゆると香雅堂について書いていきたいと思います。お付き合いいただけましたら幸いです。どうぞよろしくお願いいたします。

まつもと
千葉県鴨川市出身の1992年生まれ。多摩美術大学で芸術学や美術史、民俗学を学びつつ、ベリーダンスサークルで踊る日々を過ごす。学習院大学大学院の修士課程で日本美術史を専攻、室町時代の座敷飾りについて研究。2018年より香雅堂スタッフ。

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