許す強さ
はじめに
あなたには許せない人はいますか?
私は小学生時代に理不尽に怒り、恐怖心を与えてきた先生に対して許せていない時期がありました。
しかし、今ではなにも気にしていません。もちろん、時間が経ったこともありますが、怒りの感情を持つより、許した方が明るくいられると思ったからです。
また、許すことは「心の強さ」を表していると思います。
私が許せないと思った出来事よりつらい経験をした人もいると思うので、許すことは簡単なことではないと思います。
しかし、今回許せない出来事、そして人に対して許すことができるかだけでも考えるきっかけにしていただきたいです。
許すことは、簡単ではない
まずは「なぜ人は許すことができないのか」考えてみたいと思います。
感情的な傷が深い
相手に裏切られたり傷つけられたとき、感情的な痛みを感じます。心の傷が大きいほど、感情の整理が難しいです。
プライドや自尊心が傷つく
自分の大切にしている価値観やプライドが損なわれると、許すことで相手に負けた気持ちになり、許すことに抵抗が生じます。
相手に反省が見えない
謝罪がないことや、同じことを繰り返す姿を見ると、許す理由が見つかりません。
過去に執着してしまう
傷ついた出来事を何度も思い返し、感情的に囚われることで、許すことに対する壁が大きくなり、余計に許すことが難しくなります。
許そうとすることで成長する
「許せない」と感じる出来事を許すことは、自分を前進させることです。この勇気がもたらす自分へのメリットを述べていきます。
人間関係の向上
許すことで、対立していた相手との関係が修復されます。また、許す力が身につくことで、憤りを感じても引きずりにくくなります。また、人の良いところに目が行くようになります。
過去に囚われず、未来に進む力を得る
心の中で「あいつのせい」という感情に囚われ、自分の行動に制限をかけるのではなく、許すことでその執着を手放し、自分の成長や目標に焦点を当てるようになります。これにより、より前向きで明るい未来を自ら切り開く力が得られます。
精神的な成長
許すことで他者の視点を理解し、感情をコントロールする力が高まり、精神的に成長します。人生の中で起きる困難な状況にも冷静に対応できるようになります。
自分自身を許す力を得る
他者を許すことで、自分自身の過ちや失敗も受け入れられるようになります。自分の失敗を許すことで、自己評価が上がり、前向きな新しい挑戦もできます。
許す方法
許すことで自分の未来を前進させることを述べてきましたが、許すために具体的にどのような考え方をすべきか考えていきます!
自己の強さを認識する
まず、「自分が許す力を持っている」と自覚することが大切です。感情をコントロールする強さを意識的に持つようにします。
例:誰かに裏切られたとき、「自分には相手の行動を理解し、乗り越える力がある」と思うことで、許すことができます。
感情を冷静に受け入れて手放す
怒りや悲しみを抑え込むのではなく、その感情を自分で受け入れた上で、自分を客観視して、少しずつその感情を手放していきます。
例:怒りを感じたとき、怒っていることを自分で認識することで自分を客観視し、冷静になることができます。
相手を理解しようとする
許すためには、相手の立場や状況を考え、相手の弱さや過ちを受け入れることで、許すための土台が作られます。
例:職場でミスをした同僚がいた場合、その人自身もショックを受けている状況を理解し、「誰にでもミスはある」と受け入れます。
時間をかける
許すことは、一瞬で出来るものではありません。少しずつ許そうと思うことで、感情が和らいでいきます。
例:長年のわだかまりを抱えている場合、すぐに許そうと焦らず、「少しずつ許していこう」と意識し、徐々に心を解放していきます。
最後に
許すことは強さの証です。
相手の立場に立って共感することや自分の感情を冷静に客観視することが必要です。
「自分だったらやらない、あり得ない」と思うからこそ許せない憤りを感じます。
しかし、「他人にとって許せないことをしたことがないか?」と問われると、自信を持って「はい」と言える人は少ないと思います。
このように自分と他人を俯瞰することで、自分にも他人にも寄り添うことができ、許すマインドを構築できます。
またいきなり許すことは難しいからこそ、少しずつ時間をかけていくことで許すことができるようになると思います。
許す強さを手にして、前向きな感情で自分の未来を作っていくべきです。
今回は、許す力を身につける方法を知り、みなさんの明るい未来を切り拓くきっかけになっていれば嬉しいです!
最後までお読みいただき、ありがとうございました!