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サンクコストを考えるな
はじめに
あなたは「ここまで頑張ったのに」「これに時間を費やしたから」といった理由で、物事を続けることはありませんか?
これを心理学では「サンクコスト」と呼びます。サンクコストとは、「すでに使ってしまって取り返せない時間やお金、労力のこと」です。この考えにとらわれると、過去に執着するあまり、現在や未来にとって本当に良い選択肢を見逃してしまうことがあります。
例えば、「高額な本を買ったが、自分に合わない」と感じても、「せっかくお金を払ったから」と無理に読み続けてしまうそれよりも、自分に合う新しい本探す方が長期的には有益です。
今回は、サンクコストを手放すきっかけにしていただきたいです!
過去に執着しても前に進まない
サンクコストを考えてしまうことは、当たり前のことです。かけてきた時間やお金を考えると、手放すことは困難です。まず、サンクコストを考えるべきでない理由を紹介します!
過去の投資は未来を変えない
サンクコストは、「すでに取り返せない過去のコスト」です。これにこだわると、より良い選択肢を見逃してしまう可能性があります。未来の選択に集中することが、長期的な成果を生むための鍵です。
例:有料のオンライン講座がタメにならないと感じた時、時間や労力をさらに費やすより、新しい教材に切り替えた方が効率的である。
感情的な執着が判断を鈍らせる
過去にかけた労力やお金への感情的な執着は、冷静な判断を妨げます。現在の選択が最適かどうかを、感情ではなく客観的な視点で判断する必要があります。
例:付き合いが長い恋人との関係が明らかに悪化している場合、過去の思い出に縛られるのではなく、自分の未来の幸せを考えて別れるという選択も必要である。
新たなリソースを効率的に使えない
サンクコストに引きずられると、時間やお金、エネルギーを適切に使うことが難しくなります。未来を見据えた柔軟な選択をすることで、本当に価値のある成果に近づけます。
例:不満の多い仕事にしがみつくより、新しいスキルを学んで転職活動を始めた方が、結果的に自分のキャリアにプラスになる。
サンクコストを手放すための方
続いて、ここでは「人間に染みついてしまっているサンクコストの思考をどのように手放すか」について考えていきます!
「過去は変えられない」と理解する
サンクコストは、過去の努力や投資を取り返そうとする心理から生まれます。しかし、どれだけ考えても過去は変えられません。重要なのは「今からできること」に目を向けることです。
例:ただ周りに流された始めた資格試験の勉強を続けるか迷ったら、「この時間を使って本当にやりたいことを始めたらどうなるか?」と考える。
「これから得られる価値」を基準にする
「これまでの投資が無駄だったかどうか」を気にするのではなく、「これを続けることで得られる価値」に焦点を当てます。
例:見始めたけど退屈な映画を途中でやめ、別の娯楽に切り替える。
やめる勇気を持つ
サンクコストを意識しがちな時、「今ここでやめたら、他に何ができるか?」と問いかける習慣をつけます。やめることも、前進のための一歩です。
例:上司に勧められた理解できない本に時間を割くより、自分に合った別の本に切り替えることで、学びの質を高める。
定期的に自分の生活を見直す
日々の生活や目標を「現在の自分にとって価値があるか?」を定期的に振り返ることで、不要な執着から解放されやすくなります。
例: 毎月、「この活動は未来の目標達成に繋がるか」を確認し、そう思わないものは手放す。
最後に
サンクコストは、私たちが過去の投資や労力にとらわれてしまう心理を指します。しかし、それに執着することは、未来への最良の選択肢を見逃す原因となります。
重要なのは、過去ではなく「これから得られる価値」に焦点を当てることです。やめる勇気を持つこと、新しい選択肢を探すことは、決して失敗ではなく、より良い未来への前進です。
今回は、今の自分にとって本当に価値があることを選び、サンクコストにとらわれない生き方を始めるきっかけになれば嬉しいです!
最後までお読みいただき、ありがとうございました!