【第3回】 私立古賀裕人文学祭:募集要項
開会の言葉
只今ご紹介にあずかりました、実行委員長の古賀でございます。寒暖差アレルギー!
そんな言葉が生まれるずっと前から、わたくしは寒くなると鼻水が出る。出るのだから、きっと寒さと鼻水には何らかの因縁があんじゃないかと、ずっと前からそう睨んでおりましたことだけは全てに先駆けて言わせて下さい、ありがとうございます。
もちろん急に暖かい部屋へ入った途端に出てくるサラサラの鼻水、あれをわたくしが脳の雪解け汁と呼んでおりますことは以前にも申し上げた通りで、今のところ特に変更ございません。
さて、あれは小学校6年生の、冬でした。
わたくしはとにかくクリスマスが好きで、やや端的に申し上げればその空気感も、食事のスタイルも、並べられる小物たちの表情も無性に好きで、幼少期より毎年の師走は楽しみにそして、心煌めいて過ごしておりました。
そもそもサンタって人はどうしてこうも毎年わたくしの一番欲しいものをビタッと当ててくださるんだろうと、そればかりが不思議で。
きっとわたくしの、心や魂や、良くは分かりませんが目に見えない神経が、繋がっているどこかカタチを持たない世界に通ずる存在域なのだろうと、そんな風に思っていたんです。
あるいは感謝に混じって、尊敬の念もあったのかもしれません。
わたくしの一年間の行いと、心持ちを見ていてくれる存在なんだと、そして正しく評価をくれて、わたくしを判ってくれていて、そうして選ばれるプレゼントだからこそビタビタの、ビタなんだろうと。
そんな風に感じていたんです、でも、母が言ったんです。
学校から帰って来て、机にランドセルをドカンと乗せて、プリントやら筆箱やらを取り出してさて宿題でもやろうかと思いかけている肩を掴まれて振り返ったわたくしの、目を、瞳を、真っ直ぐに見て、母は言ったんです。
今年からはあなたも、サンタチームよ、って。
新人サンタの仕事は、弟と妹が、今一番欲しいと思っているものを探ってくることよ、って。
そう言ったんです、真っ直ぐにわたくしの目を見て。
あんなに真っ直ぐに眼を見られたのは生まれて初めてでしたから、気が付いた時にはわたくしはもう、トイザらスにいて、ルイージマンションと、ラメラメのメイク道具セットと、ミズノの靴下を、母の押す買い物カートに放り込んでいました。
わたくしたちは社会の中で、あるいは日常の中で、手渡された仮面を身につけ、課せられた役割を演じ、場合によってはそのギャップに悩み、時に希望しない振付の強制に腹を立てたりします。
18歳になればみんな大人になれるのでしょうか。
子どもができれば人は親になれるのでしょうか。
トイザらスからの帰り道、わたくしは母と共に、柔らかで丁寧な絨毯が敷かれた洋食屋さんに寄って、高潔で静粛な、白オムライスを食べました。
食べつつ、重厚な銀のスプーンをダーツのように右手に持って、それをくるくると回しながら母は言ったんです。
大人のオムライスにはね、ホワイトソースがかかっているんだよ、それと、お水には絶対にカットレモンが入ってるし、おしぼりはとっても良い香り。
ああ俺って世の中のこと何も知らないんだと思って、わたくしはそのレモンと、茎葉っぱの入ったお水をきっちり3杯おかわりして、幼年期に別れを告げました。
メリークリスマス!
そして、確定申告。
以上を開会の言葉に代えさせて頂きまして、#古賀コン3 、スタートでございます。
👏🏻👏🏻👏🏻👏🏻👏🏻 <ワーッ !
本文学祭のコンセプト
私立古賀裕人文学祭は「時給1万円の文学祭」をコンセプトに掲げております。
「1時間で書き上げた文章、優勝したら1万円。」
そんなシンプルな謳い文句のお祭りでございます。
・得意なことでお小遣い稼ぎがしたい
・創作に自信をつけたい
・ちょっと変わったルールを楽しみたい
そんなラフでフランクな動機からぜひ参加して頂けたらと思います。
でも審査は本気も本気、私の全身全霊でやらせて頂きますので、その点はどうぞご安心下さいませ☺︎
優勝作品の選定と各賞概要
ご応募頂いた作品は古賀が責任もって拝読し、優勝作品および各種優秀賞を選定致します。
受賞作品の講評についてはnoteにて記事を作成して発表を致します。
noteでの発表後にTwitter(X)のスペース機能を使って後夜祭も開催しますのでぜひ聴きに来てください☺︎
前回の結果発表記事はこんな感じ↓
■「最優秀古賀賞」とは
・最優秀作品に与えられる賞で、今回の優勝作品です。
・嘘偽りなく真っ直ぐに私の胸を打った作品に授与します。
・読んで魂が震える作品、お待ちしております。
☆賞品:アマギフ1万円分
■「裕人賞」とは
・優秀作品に与えられる賞です。
・私の文学的琴線に触れた作品の中から、
・特に言葉や文章の魅力を重視して選出します。
☆賞品:何かわたしっぽい粗品
■「🐸賞」とは
・優秀作品に与えられる賞です。
・私の文学的琴線に触れた作品の中から、
・特に構成や着眼点の面白さを重視して選出します。
☆賞品:何か🐸っぽい粗品
■「🎅🏻賞」とは
・優秀作品に与えられる賞です。
・観覧者による人気投票で最多得票であった作品に授与します。
・最優秀古賀賞、裕人賞、🐸賞とのダブル受賞も有り得ます。
☆賞品:何か🎅🏻っぽい粗品
本文学祭に関する注意点
・本件は古賀裕人による私設文学祭であり、最優秀古賀賞を受賞されてもキャリアに箔はつきません。
・審査は古賀裕人による主観で行われます。
・それでも良いよと面白がってくださる方のみご応募頂けましたら嬉しいです。
・ご応募頂けるのはお1人につき1作品になります。ただし、1時間で2個書けちゃった!って場合はご相談ください。
・提出頂いた作品の著作権は100%著者にあります。が、もしこの企画が長続きして、優勝作品集作ろうよってなったらその時はまた相談させて下さい!(そうなると良いな~文フリに出したいヨ〜)
応募いただける素敵な作品
ジャンルは不問です。
小説、エッセイ、短歌、官能なんでもOK。
NG項目はありません。セリフ有なら漫画も可。
あなたの好きなものを詰め込んでください。
ただし募集期間内に1時間で書き上げた新作に限ります。(字数制限なし)
また後述する課題テーマが作品に盛り込まれていることが条件です。
テーマは開催回によって変わるので、毎度チェックよろしくお願い致しますね。(前回、テーマあるの知らなくて自由に書いちゃった!って人いました!)
また規定の「1時間」をどう捉えるか、テーマをどう扱うかなどは、全て執筆者の方の自己判断にお任せ致します。
自分が1時間だと思ったらそれが1時間なのだ!
※ご応募頂けるのはお1人につき1作品となります。ただし、1時間で2個書けちゃった!って場合はご相談ください。
応募いただける素敵なあなた
年齢性別国籍問わずどなたでもご参加頂けます。
プロの方でももちろんご参加頂けますが、過去に支払いを受けた原稿料を時給換算した時にその時給が1万円を超えたことがある方は参加ご遠慮下さい。
応募方法
作品をご応募頂く際には、エントリーの意思表明を以下の通りお願いしています。
応募作品はご自身のnoteやブログ、Twitter(X)などに投稿して頂いて、そのURLを私まで提出下さい。
作品には「#古賀コン」「#古賀コン3」をつけてもらえたら嬉しいです!(もちろんつけなくても審査には影響しないのでご安心を☺︎)
提出先はTwitter(X)のDMか下記メールアドレス好きな方をお選び下さい。
※Twitter(X)は相互フォローじゃないとDM送れないのでぜひフォローして下さい~☺︎
応募時に教えて頂きたい情報
① 筆者名(もちろんペンネームでOK)
② 作品のタイトル(タイトル大事です!)
③ 作品のURL
応募先Twitter(X)
https://twitter.com/koga_hiroto_13
応募先メールアドレス
募集期間
2023年12月7日(木)21時
~ 同年12月11日(月)21時 迄
※募集期間は毎回あえて短めに設定しますのでご注意下さいませ!
◎それ以降のスケジュール
・12月11日(月)21時頃〜12月14日(木)21時頃:人気投票受付期間
・12月15日(金)19時頃:結果発表
・12月19日(火)21時〜:古賀コン3後夜祭@Xスペース
第3回私立古賀裕人文学祭テーマ
今回のテーマは、、、
「完璧な日曜日」
とします。
このテーマをどう解釈するかはあなたの自由です。
あなたにとっての「完璧な日曜日」、ぜひ読ませてください。
楽しみにしています。
以上!
ご応募お待ちしておりまーーーす!(/・ω・)/
ご観覧の皆さまへアンケート投票のお願い
今回、初の試みとして「人気投票」による優秀賞作品の選出を行ってみたいと思います。
古賀コン3応募作品と投票フォームを記載した観戦記事を12月11日(月)中に公開致しますので、ご覧になった作品の中で一番「好きだな〜!」と思ったものにご投票を頂けましたら幸いでございます。
ご協力のほど、なにとぞよろしくお願いいたします。
もちろん全ての作品をご覧になる必要はありません。
タイトル、サムネイル、時の巡り合わせ……
必然の出会いの中から、あなたの一番を教えてください。
わたくしのプロフィール
古賀裕人(こがひろと)
博士(芸術学)、演出家、ビジネスコンサルタント
大学時代は演技論を実践で学んだりして卒業後はイギリスとドイツで演技メソッドを学んだりして帰国後は大学院に進学して実践研究をしてみたり舞踊団の演出家を務めたりしながら日常生活の演技性と好感度に関する研究で博士号取得。
現在は社会人向けの話し方の先生、就活指導の先生、警備会社の顧問など掛け持ち掛け持ちのパラレルワーカー道まい進中。
12歳~28歳まで年間500冊ずつ本を読んでいたが芦田愛菜には何ひとつ勝てない男。
幸田文と光野桃が好き。
飲み物はいつもひとくち分残る。