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スタバのシナモンロール_ベイビーわるきゅーれナイスデイズ

私はシナモンが好きだ。

特に マクドナルドのシナモンメルツ と スタバのシナモンロールが好きだ。
異論は認める。でも好きなんだ。

私はグレーズ(砂糖をとしてまた固めたようなやつ)と口の周りに粉がつく食べ物が苦手でミスドだとほぼほぼオールドファッションしか食べない人間。
が、上記2品もがっつりグレーズかかってるけど許せる(できるだけ小削ぐけど)。
シナモンメルツは長らく販売してないし、スタバのシナモンロールは最後の砦

最寄りのミニシアターに行く前に時間があったのでスタバに寄る。
ガラスケースにシナモンロールがあることを確認し、それならちょっと濃いめのラテがいいなと脳内でカスタムを決める。
カスタムを言うのがめんどくさくて気取って見えるのも嫌でいつも席確保してモバイルオーダーにするのだが、モバイルオーダーのメニューにシナモンロールがない。何故。
レジも空いているので仕方なくレジで注文。



店員「お客様、シナモンお好きなんですねー!」

すんごい脳を通る声。顔を上げると派手な顔の店員が満面の笑みでこっち向いてた。既視感。誰だっけ。
チャイシロップなんて追加しなきゃよかった・・と返答に困ってニコニコしていると

店員「私、あっためたシナモンロールにシナモンパウダーかけるのが大っ好きなんですよ、シナモンお好きならおすすめです。かけちゃっても良いですか?」




スタバ以外でも頼んだ飲み物にシナモンパウダーかけるのにハマっていた頃があった。
当時付き合っていた人にそのことを「ラーメンに初っ端からアホみたいに酢を入れる奴みたいで嫌だ」と言われてからやめていた。
その事がフラッシュバックし「そうなんですね!じゃあお願いします!」と即答すると

店員「じゃあおかけします!ぜひ感想聞かせてください!」


是が非、感&想。タスクが増えた。まじで今日、この時間、ここ来るんじゃなかった。
しばらくして渡されたシナモンロールには緩くなったグレーズにシナモンが大量にくっついてシナモンロール本体とグレーズの色が馴染んでいた。

こんなことになるとは思っていなかったので、注文前に本を置いてキープしていた席は店員に背を向けられないソファ席、シナモンパウダーをかけてもらった手前、大胆にグレーズがこそげない。


しょうがない。今日は不本意シナモンロールだ。
グレーズが真っ白く残っている部分はこそぎ、シナモンがついている部分は一気に口に入らないようにロールをめくり、できた隙間に押し込み伸ばした。



ああ!
美味い!


美味しいじゃん!


グレーズの甘さがやっぱ嫌味な感じだけど、次はグレーズこそいでからシナモンパウダーを満遍なくぶっかけよう。
これだったらラテはシロップ抜きでショット追加だけでいいかな。
てかシナモンパウダーを嫌がった元彼よお、お前よお、元気かな。


予想外のタスク「店員に感想を言う」も食い気味で伝えに行くことが出来た。店員の派手な笑顔を背に店を出る。
あーあの声も顔も派手な店員。結局誰か思い出せなかったな。

ベイビーわるきゅーれ ナイスデイズを観に。
ミニシアターに到着すると、ロビーには結構な人。
やっぱ人気なんだなあ。一日一回上映の日曜の昼だからね、あまりここのミニシアターではあまり見かけない10代20代前半くらいの女性が多くてとってもおばさん嬉しいです。
人との車間距離がバグってる私の前に立った女の子のスマホはホーム画面がちさまひだったよ。いいねいいね。


ただちょっと人が多すぎて上映開始スレスレまでトイレに避難。
あー、ほんと、あの店員さん、誰だっけ。


前日に前2作をぶっ込んだ直後だったのでその延長戦な感じでどんどん出演者が豪華になっていってちょっと気が引けてしまう。
だけど前田敦子のキャラがAKB時代を知っているとお前がそう言うなよ感があって面白いし、もうそんなこと言う年齢になったのかと自分の老いも感じるし、妙な小ネタが詰まっていて毎度面白い。コントまでとはいかない妙なやりとりが毎度毎度良いわよね。
田坂さんも宮内さんも毎度毎度良いわ。


池松壮亮!!!!!!!なんなの貴方!!!!!
何あのブリッジみたいに動くの何!?!?!?
まひろVS池松壮亮第1戦はまじでよかった。こういう凄さを終盤まで勿体ぶらないところも大好きです!おめでとう!

劇場で観ると気持ちの余裕があり、集中しやすい。
だからアクションもそうなんだけどちさととまひろのやりとりへの愛着もすごく湧く。
女の子同士の「仲良し」って世代で全然関わり方って違うんだろうな、とも思うんだけど、私が彼女くらいの歳に友達とワイワイやってた頃と少しかぶる愛おしさがあるんだ。
最近の若い人、っていう一括りなんだが、仲良しって変わんねーな、ってことです。
ちさとがナイフの刃を握るところは泣きそうになってました。
ちさまひには一生二人で人殺していてほしい。


夫がU-NEXT契約してるから、今やってる連ドラも観ることにし
ベイビーわるきゅーれはもうすぐ終わる2024年のマイブームになった。


この日は長年のブームに新しいアレンジを知り、新たなマイブームも確定した。いい日。

この感動を発信していくと、とっくにA君はハマっていて、まさか私がハマるとは思わなかったと言っていた。お気に入りのバーのマスターもハマっていた。映画好きな人がちょいちょいやって来るお店だけれども、ベビわるの話になったのは初めてだって言っていた。やっぱ「わるきゅーれ」表記は罪深い笑。夫もずっと原作漫画があると思っていたらしい。


マリメッコのレインポンチョ欲しいなあ

あ。
あの声も顔も派手な店員さん。
コーラスクラブの先輩だ。
中学で必ず一つは加入しなくちゃいけないクラブ活動で、私が消去法で加入したコーラスクラブはギャルの怖い先輩ばっかで、みんな真面目にやってなかった。机も椅子もない古いピアノだけある教室の床に座って喋ってた。
そんな中1人だけ、ギャルでもなく真っ黒な毛量多めのショートカットに長いスカート、皆が1年生の時だけ嫌々履くくるぶし丈の白い靴下で真面目に取り組んでいたその先輩はソプラノもアルトも上手にこなす人だった。
ああ、あの脳を通る声は先輩だ。あの前に突き出た頬にピンクのチークつけたらそりゃ派手な顔になるか。

先輩は同級生ギャルとも仲良くせず、後輩とも仲良くせず、ただ真面目に歌いにきてた。
コーラスクラブは私が3年の時に廃部になったので先輩はコーラス部最後のちゃんと歌ってた生徒だったと思う。
風の噂では、声楽科のある学校に行ったとか、援助交際がバレて中退したとか聞いた。

20年以上の歳月を経て、私は先輩からシナモン好きだと言われて、美味しいシナモンロールを作ってもらった、そのシナモンロールは美味しくて、私は食い気味に先輩に「とても美味しかったです、ありがとうございます!」って伝えた。先輩はそんな私にとびきりの笑顔で「ですよね!ありがとうございます。またきてください!」って応えた。
多分コーラスクラブの時以上に話をしていると思う。


ここまで書いて別人だったら笑える。まあいいか。

もっとこの2人を描きたい。

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