ニューヨークへ行きたいか_ロボットドリームズ
行きたい。
そんな作品だった。
アースウィンドアンドファイアのセプテンバーにこんなに泣かされるとは思わなかった。
そんな作品だった。
世界がいいですよ。人間がいなくて動物たちの世界。(鳥類の境界線は曖昧だけど)
パストライブスでもニューヨーク行きたいなって思ったけど、断然こっちの世界観のニューヨークに行きたいな。
最近のパンフって使用楽曲のプレイリストとかロケ地が載ってるから良いよね。
1人で寂しいのなら、ロボットを買って、自分と同じように過ごさせることができ、周りと同じように振る舞っても一応は許されている世界。のお話。
タイトルがロボットのドリームズなのでロボットは夢を見る。
ロボットのオーナーの犬も夢を見る。
願望と不安が入り混じった内容の夢は、毎晩夢をみる私にとって自分の気持ちへの答え合わせな気分にもなる。
雪だるまおじさんのくだりは面白かったなあ・・。モロおっさんの声、頭・・。ああいう唐突な出来事っって夢の中で起きがちよね。ツバメ?の話は疲れていたのか涙が出ました。
鑑賞中は犬に対して、もっとロボットにすることあんだろうよ!のび太ならこうはならんぞ!
と終始ちょっとイライラしちゃうんだけど、新しいロボットとビーチに来たシーンで
「あ、前の『恋愛』での教訓いかしてんじゃん…」
って思っちゃったのよね。
ああ、これは恋愛映画なのか、って思ったらラストにかけて泣きっぱなしになってしまって。気付くの遅い?
これが友情であれば、再会で良かったと思うんだけど「まあ色々あって今はこういう生活してるよ、じゃあね」みたいなね。
とはならない。ならないんだ。
恋愛なんだ。これは。
なんだか同じロケ地のパストライブスと並べてしまう。
可愛らしいシンプルなアニメーションでオブラートに包んだ感じになっているが
ロボットはあくまでロボット。ここぞという時に周りと同じようには扱ってくれない(なんだかここが同性愛要素ぽい)。どう使用するかはオーナーに委ねられているし、用が済めばスクラップにする世界でもあるのだろう。
キレイにハッピーな感じで終わるけど、終始世の中の不条理さの連発、世の中はそんな思い通りにいかないし、優しさや親切って偶発的に起こるものだったりして、自分が期待するほど世の中は自分に関心がないって事が描かれる。これが現実なんだよ。
恋愛に限らず生き方の必修的作品だと思う。
人は失敗から学んで強くなっていく部分もある。
私も多分失敗して、後悔があって多分今の私がある。
エターナルサンシャインのベックの曲でも言ってんじゃん。
心を変えよう、いつか学ばなくちゃいけない。
こんなに可愛らしい作品で、もう一回観たいなと思っているけど、2度目はきっと最初と違う想いで見始めてまた泣くんだろうな。もう一回観るまでにだいぶ気力を使いそうだ。