たまに見る悪夢＿＃スージーサーチ

夏の鬱が明け（前の記事参照）、連休前の仕事のバタバタも難なく乗り越えることが出来ていた。

連休の二日前にキレイに仕事が片付き、1日早くお休みをもらうことにした。
しかも決めた直後に取引先から良い連絡もあり久しぶりに気持ちよく連休を迎えられる！
この連休は遠くに嫁いだ友人Aと会う約束があり
そして連休終盤には新しい車の納車がある！


と思った矢先に九州での地震、南海トラフに注意。なんという連休の幕開け。

私は南海トラフエリアに生まれ育ち、子供の頃から大地震は絶対に来る！絶対に！と教えられて40歳になった。
あー、それが今なのかもしれないのか。
なんだか実感が湧かないものの、特売日でもないのに劇的に混んでいるガソリンスタンドと売り切れの水を見てゲンナリし、とりあえず映画館へ向かった。

スージーサーチ。予告観た時にアグリーベティみたいなヒロイン爆誕だな。って勝手に思っていた。
超陰キャの内弁慶スージーが事件をパパッと解決！陽キャの彼とウフフになるのよ！
みたいな話だと勝手に思い込んでいた。


あれ、違うぞ、と思ったのは映画を観始めてから（遅い）

私、よく夢を見るのだが、たまに「人を殺してしまってどうしよう！」っていう夢を見る。
殺した相手は知ってる人だったり知らない人だったり、シチュエーションはもう事後だったり事故だったり故意だったり。
とにかく捕まる前で、事後から数年経ってたり、直後だったり色々なんだけど
夢の中の自分は、自首しなきゃ！逃げ切れるかも！どうしよう！あ、全然大丈夫じゃね？とパッパと気持ちが変わってコロコロと場面も変わっていく。

スージーサーチもそんな感じで切り替わりがテンポが良く進んでいく。

スージーの目的や気持ちが場面ごとでコロコロと変わる、冷静さはキープしていてうちに秘めた熱量はあまり感じられない。そこが非常に夢っぽい。

フォロワーが欲しい、まともなコメントが欲しい、いいね！が欲しい、注目されたい、人気者になりたい、認められたい、好かれたい、好きな彼といい関係になりたい！
そんな思いの変化？というか成長にも思えてしまう目まぐるしい言動の変化・・・こ、これが、若ゆえの暴走なのか・・って思いながら観ていた。

スージー自体、決して悪い人ではなく、寧ろ良い子だし、真面目だしヤングケアラーで母親思いであり、前向きで自分の好きを磨いている素晴らしい人なのよね。

それが故の暴走なのか。

私が最初に想定していた、陰キャ大逆転ストーリーとは、おい！自分浅はかすぎ！って自分の後頭部ぶん殴りたいくらい奥が深く、スージーに同情、感情移入しつつスージーの暴走に若干引き気味に見つめる楽しさ。
ちょっと嫌なのは陰キャは所詮陰キャ、何考えてんのか分かんない、みたいなオチになったこと。やべえ奴はやっぱやべえみたいなね。
あと自殺と見せかけた男の子のことは、もうちょっと上手いやり方があったんじゃないかなと思ったり、まずそもそもあの子不法侵入だし。
結果バイト仲間のジリアンがスージーよりも洞察力が優れていたのは面白い。

最後は「スージー！！！やっちまったな！！！」
って私の中のクールポコが脳内で叫んでました。
ああいう終わり方好き。

個人的に熱くなったのは陰キャ仲間のジェドがムーンライズキングダムのサム役だったジャレッドギルマンだったことね。

右の男の子。2024年現在25歳とのこと。結構前に描いたな。サインも気取っているな。

ネットで色々簡単に情報も手に入るし、簡単に情報が自分から発信できる世の中になると、なんだか自分がすごい人間になったような気がしちゃうんだろうな。
でもそういうことしている人の中でマジですごい人って一握りだと思うし、最近自身を過大評価している人が多いのはそういう影響なのかなあともぼんやり思う。

映画館出て、Xみてたら予兆やら過去に予言してる人を紹介してるツイートが流れてきてまたゲンナリ。

ふらりと寄ったゲーセンで一目惚れして家に連れ帰ったぬいぐるみが「ナマズ」で夫に「なぜこんな時期に・・」と言われる。・・確かに。（言われるまで全然気が付かず）

今時、歯をワイヤーで矯正というのもまたキャラを生成していく上でのアイテムなんかな。