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タブー意識を超えて…

時どき、ひとりで森にはいる。吐く息が白い。人気のない狭い山道を木の根っこをなるべく踏まないようにと湿った落ち葉をふみしめながら歩き進める。木々の隙間から挿す光と影。

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深く息を吸う。冷たく澄んだ空気が体の隅々まで行き渡り、生ぬるい血液がめぐりはじめる。内側をガードしている骨も緩み、頭や体のなかに閉じ込めていた、モヤモヤした何かが、吐く息とともに解き放たれていく。目の前にある、ただ、ただ美しい世界を堪能する。

新しい挑戦に向かう道、もうすぐ開かれようとする扉に歩を進めていると、時折、過去の亡霊が騒ぎたし、うるさい思考に捉われ、立ち尽くしてしまうことがある。

子宮から湧きあがってきた衝動をカタチにすることで、どんなゴールに辿り着くかもわからないままにこれまで突き進んできた。

3年前からはじまった、内なる男性性に出逢う旅と題した、healing journeyをここnoteでも綴っている。https://note.com/koewo_kiku/m/maa75e9f84a0e

閉経が近づく移ろう体と心に真摯に向き合う日々を続けていたら、インド旅に行く流れが訪れた。その旅で得た、内なる男性性からのインスピレーションは“こどもに伝える性とイノチの話し”と“布ナプキン”というキーワードだった。

以前に布ナプキンをプロデュースし販売していたことがある。布ナプキンとの出逢いは、集合意識に植え付けられた概念や親の価値観により、小さく閉じ込めていた本来の自分を取り戻し、これまでの生き方とは全く違う道を歩き出すことを後押ししてくれた。しかし、たとえオーガニックで体に優しい素材であったとしても、また新しい生地を大量に購入し、電気というエネルギーを使い、あの頃よりも多く存在する布ナプキンメーカーのひとつとして、商品を創り続けるという未来には、もう違和感を感じていた。

その当時、新しい生き方に目覚める呼び水となった布ナプキンと、繊細な体の感覚を養うきっかけとなった月経血コントロールの体験談を語らう、“けやき小屋”というお話会を開催していた。その会で何度か試みた友人とのコラボ企画がある。それは布ナプキンを手作りしながら、生理についておしゃべりするという会。

家にある、お気に入りの布2枚と吸収体に使うタオル生地で、かわいいおさかな型の布ナプキンをチクチクヌイヌイしながらおしゃべりする。ボタンもフォックもいらないプラスチックフリーだから、会が終わった後にも家にある布と簡単な裁縫道具で、何枚も布ナプキンが手作りできる。

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お母さんと初潮前の娘さんが参加してくれたり、結婚して間もない男性が奥さんに布ナプキンをプレゼントしてみたいという動機で参加してくれたこともあった。大人もこどもも性別も年代も超えて、チクチクヌイヌイ 手を動かしながら、誰しものイノチの営みである月経についてを語らう場。

開催後は、なんともいえない、あたたかいほっこりとした気持ちになり、まるで心地よい温度の温泉にでも浸かっていたかのような感覚に包まれる。

昔は初潮がくると、お赤飯を家族で食べるという風習があった。(ちなみにわたしは体験していない)体験した人の話しによると、母親からは“おめでとう”という言葉はあっても、父親や他の兄弟からは、“なぜ、食卓にお赤飯が並んでいるの?”という質問はしないことが暗黙の了解とされ、“とにかくお祝いなのよ”と口を濁される。当の本人はなんとも気恥ずかしい思いをしたという話しを聴いたことがある。“隠す”べきことである状況こそが、初潮を恥ずかしい存在へと誘う。

“祝い事”ではあるけれど、誕生日のように、誰もが素直に言葉にし喜びをわかちあえる風習ではなかったのだ。

このようなエピソードを思うと、あの友人とのコラボ企画のように、性別も年齢も関係なく、家族やコミュニティで初潮を祝うことが当たり前となり、ライフサイクルが変わるたびに何度となく変化し続ける、女性の体への理解が初潮の頃から、男女共にわかりあえることができたなら、

いま話題となっている生理用品の貧困や、https://news.yahoo.co.jp/special/period-poverty/

月経、出産、産後、更年期と女性ホルモンに伴う、体の不調やこころの不安定さが起因とする、社会やパートナーに理解してもらえないことで起こるひずみなどは皆無になるのではないだろうか。

もちろん、男性の体におきる、精通だってほんとうはお祝いすればいいとわたしは思う。恥ずかしいことや汚いことではない。女も男も、イノチを授る準備が整うことは喜ばしいことではないだろうか。理由なき勃起のことだって、そんなこともあるんだって、男はもちろん、女もそれをわかっていたら、お互いに自然現象としてサラッと受け流せるような気がする。女だって、したくないのに体が反応することは多々あるのだ。

初潮や精通という男女の体の違いや、性的指向が目覚めはじめる、第2次性徴の頃、要するに体に違いがでてくる、はじめのはじめから、お互いの体と心を理解しあうことは、将来、親しい人との関係性を育むうえで大切な要素だとおもう。

(性ガイダンスブックレットを創刊予定。経緯は前回のnote記事からhttps://note.com/koewo_kiku/n/n1c120880775a)

この本は、わたしが思春期に知っておきたかった、性の情報を掲載している。“女の体を持つあなたへ”という項目では女性ホルモンとの付き合い方、生理が知らせてくれている体からのサイン、月経血コントロール、自分を守る方法などなど。そして男“の体を持つあなたへ”は男性ホルモンに伴う体の変動や、sexの時に大切なコミュニケーションのこともたくさん掲載している。大人にもぜひ読んでみて欲しい。きっと、“だからだったのか”と思えることがあるんじゃないかな。執筆したわたしもそう感じたのだから。

そして巻末には、あのおさかな型のかわいい布ナプキンの型紙が付録として付いている。型紙のデザインは、冒頭で書いた、お話し会コラボ企画の友人。現在は高知県で“くらすをてらす“という素敵な活動を営むyumahare かおりちゃんのデザイン。http://yumahare.net/

女の子は、自分の為にチクチクヌイヌイ。男の子は周りにいる、大切な女の人へとプレゼントするためにチクチクヌイヌイ。いや、新しい発想で射精や夢精のためのナプキンとしてつかうためにチクチクヌイヌイなんてのもイイのかも。

まだ、“本”を執筆するという結論にはいったていなかった2020年の夏に、子宮から湧きあがった、インスピレーションを実現するために行動したことは、実際にそのような場面を動画とし、ビジュアル化することだった。

島で暮らすたくさんの人たちや、こどもたち、素晴らしいアーティストたちに協力してもらい、未来の創りたい世界を表現した動画がこちら。


動画を手掛けてくれたのはMUGEN PROJECT 。そして楽曲はcover ilastrationを描きおろしてくれた、イラストレーターであり、ミュージシャンであり多才なアーティストである、アリシア・ベイローレル

https://ja.wikipedia.org/wiki/アリシア・ベイ=ローレル

が“Oh Sweet Self"という楽曲まで提供してくれた。

動画のイメージから、素敵に曲をアレンジしてくれたのは、尊敬するアーティストである、YURAIの  Esoさん。http://yuraiohana.com/esoh.html

このような世界観を実現するためにうまれてきた、性ガイダンスブックレット“こどもから大人へうつろうあなたへ”をたくさんのこどもたちに手にとってみて欲しい。もちろん大人も読んでみて、いまいちど、性、自分の体と心について、異性の体と心についてをふりかえってみてほしい。大人の意識が変わることで、こどもたちの未来も変わるのだから。

そして、ひとつひとつの性に関するテーマに沿って、大人もこどももいろんな世代が交わって、真実の体験談や、今、内側から湧き上がる想いを、安心、安全に対話できる場も創りだしてみたい。

そんな世界をいっしょに創造してくれる仲間の一人である、

冒頭で紹介した、yumahare のカオリちゃんと、大好きだったこのイベントを10年ぶりにオンラインで復活します!題して『生理のわたしを愛する会』〜おさかナプキンをチクチクヌイヌイしながら、生理についての体験談や悩みや、気になることを語らう会〜

イベント開催日は1/23((日)10:00〜12:00ですが、その前にかおりちゃんとInstagram LIVEを1/11(火)21:00〜してみようとおもいます!LIVEでは何を話そうかな?もうずっと前から、初潮をむかえる前の女の子が布ナプキンを手作りすることが風習となれば良いのになぁ。と考えていました。布ナプキンが広まることはもちろん素敵なことだけど、それよりも、このような体験が風習となることで、生理や性に対してのタブー的な集合意識が変化するんじゃないのかな。このあたりの感覚がお互いに似通っている2人で、最近話題だけど、なんだか腑に落ちない言葉。フェムテックやSDGsのことなんかも話したいな。いろんな情報であふれている今だからこそ、自分の内側の感覚を信頼したいよね。きっと同じような波長の人がLIVEを聴きにきてくれるかな。楽しみ!募集要項は下記を参照してね。

『生理のわたしを愛する会』〜おさかナプキンをチクチクヌイヌイしながら、生理についての体験談や悩みや、気になることを語らう会〜@オンラインzoom

✴︎開催日時 2022/1/23 (日)10:00~12:00

✴︎参加費用 1000円+型紙ダウンロード代金500円

(型紙ダウンロード イベント開催日までにに下記サイトから購入し、印刷して準備してください)

https://herenowprj.official.ec/items/57497775

✴︎ 準備するもの お裁縫セット、20㎝×20㎝サイズの家にある布2枚(肌面にあたる布は肌ざわりの良い清潔な布) タオル生地(使わないタオル1枚) 指定サイトからダウンロード購入した型紙を印刷し準備してください。肌面にあたる部分の布についてはオーガニックコットンネル生地20㎝×20㎝も同じサイトで販売してます。必要な方は購入してください。(1枚 100円 離島からの発送となるのでイベント開催1週間前に発注してもらうと確実です)

✴︎ 募集人数 10名 限定

✴︎ 参加希望の方は個人メッセージ、コメントにて受け付けます。

✴︎ このような方ご参加ください。 

・自分を大切にしたいと感じている女性 ・ 生理の悩みがある女性 ・初潮前の女の子とお母さん ・ 思春期の女の子とお母さん ・ 女の子を持つお母さん・思春期の女の子とお父さん ・パートナーに布ナプキンをプレゼントしたい男性 ・女の子のお孫さんとお祖母様・女の子を孫を持つお祖母様・布ナプキンを使ってみたい方 などなど。

イベントに興味ある方は1/11 (火)21:00〜

Instagram LIVEをぜひ聴きにきてみてね♡


Instagram account https://www.instagram.com/seico1005
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