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良かった。最後にまともに見たヤチヨの顔はあの日、母ちゃんの部屋を飛び出して来たときに見た…
「じゃあ、帰るね」 「あぁ」 「落ち着いたら、学園にも顔出してね」 「あぁ」 外も、すっか…
「お前に、お前らに何がわかるんだよ。もう放っておいてくれよ……今更、何の用だってんだよ」…
翌朝、目覚めた俺が見たのは一枚の置手紙だけだった。 その日は雨が降っていた。土砂降りの…
ヤチヨが泣きながら、母ちゃんの部屋を出て行った。 俺はゆっくりと部屋に足を踏み入れた…