紀藤正樹弁護士が弁護士の存在意義を否定するに等しい「SLAPP」を主張
世界平和統一家庭連合が紀藤正樹弁護士らを名誉毀損による不法行為で民事訴訟を提起
そうなるであろうと思っていた民事訴訟が提起されることとなりました。
これに対して、紀藤正樹弁護士が次のように述べて世界平和統一連合の提訴を批判しています。
民事訴訟を提起された側が「SLAPP訴訟」と提起そのものを批判するのはよく見ますが、弁護士本人が被告となった事案でそのような主張をなすのを見たのは私にとって初めてです。
弁護士が歯を食いしばってでも言ってはならない「SLAPP」という批判
私は弁護士が歯を食いしばってでも言ってはならない発言があると思います。それは、私の記事で何度も触れた神原元弁護士の常用句である「正義は必ず勝つ」であり、今回紀藤正樹弁護士が反論した「SLAPP」です。
前者については、弁護士は必ず勝つ事件のみを受任するわけではなく、証拠が散逸して立証が難しい被害者を救済するためにあえて民事訴訟を提起することなどもありますから、訴訟です勝つことがすべてであるような発言をすると依頼者を貶めることになるからですし、後者については、弁護士は依頼人の権利を守るために無理筋の裁判でも提起しなければならない立場であるから、弁護士が提起された民事訴訟に対し「SLAPP」などと批判することは弁護士の存在意義そのものを揺るがせるからです。なお、前者の常用句をしばしば述べる神原元弁護士は、川崎市での街頭宣伝活動が中止に追い込まれたことを不法行為として提起された民事訴訟においても「SLAPP」という批判はしていなかったように思います。かなりトンデモな発言が目立つ神原元弁護士ですが、この点においては紀藤正樹弁護士よりしっかりしていると評価してよさそうです。