擁護に値しない日本国憲法
日本国憲法を陳腐な論理で擁護する方々
日本国憲法を陳腐な論理で擁護する方がいらっしゃっらようです。
このような方に分かりやすい具体例として、ロシアが武力侵略したウクライナの国土の一部において、ロシアの統治下の中でウクライナ人の人権に配慮した改正の手続きが厳格な硬性憲法(硬性憲法:憲法改正手続が厳格な憲法)を制定した、イスラエルが占拠したガザの地域の一部においてパレスチナ人の人権に配慮した硬性憲法を制定したという例を挙げることができます。結論を述べれば、いずれの憲法も即時破棄されるべきものであるといえます。その理由は主権のない国や地域において占領していた者が憲法を制定すること、それも硬性憲法を制定するということは許されないことであるからです。日本の保守を自称する方々はなぜか先の大戦で我が国の兵士や国民に考えうる限りの残虐行為とジェノサイドをなした米国に好意的な方が多く、彼らは「押しつけ憲法」などというソフトな表現を用いていますが、その実態は「奴隷憲法」とよぶのが適切であるといえるでしょう。
求められる日本国憲法の根本的な欠陥の治癒
日本国憲法はこのような根本的な欠陥を抱えているわけですが、この憲法を廃棄することも改正することもなく現在に至るという非常に捻じれた経緯を経ています。このような経緯を考えると日本国憲法の無効などを主張するのは妥当ではないといえます。
しかしながら、日本国の主権のなかった占領下に統治する側のGHQが憲法を作成するという暴挙をなし、その欠陥憲法を現在においても国民が受け入れるという意思表示なしで用いているという現状は早急に改善する必要があります。その改善策は二つ考えられると思います。
1 憲法改正
憲法改正は現行憲法が有効であることを前提としてなされるものですから、憲法改正することによって日本国憲法が有効であることを国民の意思表示で示したということになります。
2 国会決議
ドッジと池田勇人大蔵大臣(当時)との秘密会談などの戦後処理や三角大福による政争など戦後史のほとんどをプレイヤーとして生きてきた宮沢喜一元総理大臣が提案していたもので、国会で日本国憲法承認の決議を行うことによって占領下という主権のない時期に制定された日本国憲法の欠陥を是正しようとするものです。