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弁護士の肩書を隠した女子高校生は存在し得るか

テレビ朝日4月期連続ドラマ「JKと六法全書」

 テレビ朝日4月期放映予定の連続ドラマ「JKと六法全書」について、山口貴士弁護士が興味深いポストをなしています。

 幸澤沙良が主演を務める連続ドラマ『JKと六法全書』が、4月期のテレビ朝日系金曜ナイトドラマ枠で放送されることが決定した.
 本作は、現役女子高生にして弁護士=JKBの主人公が、法廷で、学校で、旋風を巻き起こしていく法曹×学園のハイブリッドドラマ。
 脚本を手がけるのは、日本アカデミー優秀脚本賞をはじめ数々の賞を受賞した『金融腐蝕列島・呪縛』の鈴木智と、刑事事件を担当する現役の弁護士で脚本家でもある柏谷周希のコンビ。
 2022年にオーディション番組『TBSスター育成プロジェクト 私が女優になる日_』(TBS系)で約5500人の中からグランプリに輝き、同年『差出人は、誰ですか?』(TBS系)でドラマ初出演にして初主演を飾った幸澤が主演を務める。
 主人公・桜木みやびは、弁護士の祖父から英才教育を受け、超難関と言われる司法試験に史上最年少で一発合格した女子高生弁護士。「失敗してもあんまり落ち込みすぎないところは自分と結構似てるな」という印象を受けたと語る幸澤。「みやびはすべてにおいて熱量が高い子で、見ていて応援したくなるような愛されキャラなので、視聴者の皆さんにそれが伝わるよう頑張ります!」と意気込みを語った。
 物語は、青森で弁護士の祖父と暮らしていたみやびが、祖父との約束をはたしたことで東京の法律事務所で所長を務める祖母の下で見習いの新人弁護士として働くことを許可され、上京するところから始まる。いよいよ本格的に弁護士としてスタートを切るみやびだが、天真爛漫で気が強いために、先輩弁護士とぶつかることも。さらに、法律関係以外はまったく普通の子で、ややポンコツな一面も覗かせ、まだまだ一人前とは言い難いが、人情に厚く真っ直ぐな性格で、法廷で大人たちを相手に熱く正論を叩きつける。
 その一方で、上京と同時に都内の高校に転入して、弁護士の肩書を隠して新しい学校生活もスタート。田舎と東京のギャップに最初は学校に馴染めないが、誘われた「法律研究会」への入部をきっかけに周りと打ち解けていき、やがて学校でも弁護士としての相談を受けるように。そんなみやびが法廷と学校で奮闘しながら、弁護士として突き進んでいく姿が描かれる。  2月23日放送の『おっさんずラブ‐リターンズ‐』(テレビ朝日系)内では、本作のティザー映像が初公開される。

Real Sound「寺澤沙良が”女子高生弁護士=JKBに 4月期ナイトドラマ『JKと六法全書』放送決定」

弁護士は日弁連の会員検索ページに必ず、氏名、所属会、事務所住所が載る。司法試験合格時と司法修習修了時には官報に載り検索可能。史上最年少合格した有名人設定で隠すのは無理がある。
> 上京と同時に都内の高校に転入して、弁護士の肩書を隠して

@otakulowyer

 連続ドラマ「HERO」が人気を集めていた頃、検察庁のイベントに参加したことがありましたが、「現実とは違うところもありますが、世間の人が検察官に関心を持ってくれればよいと思っているんですよ。」と検察庁の方がおっしゃっていたことが印象に残っていますが、後に私の従事する業界が連続ドラマになったときに「現実と違う」が第一印象でした。

弁護士に関する官報掲載事項

 私は、司法試験の最終合格者が官報に掲載されることは知っていましたが、司法修習修了者が官報に掲載されることは知りませんでした。ただ、司法試験に関しては更に官報に掲載される事項があります。それは短答式試験の合格者と論文式試験の合格者です。例えば、「正義は勝つ」でお馴染みの神原元弁護士は、何回か短答式試験合格者として官報に掲載された後、2年連続で論文式試験に合格者として官報に掲載されています。これは、口述式試験に一度不合格になったことを意味します。また、弁護士が何らかの事由により世間に公告しななければならない事案が発生したときにも弁護士自身の申し出により官報に掲載されることになります。前述の神原元弁護士を例にとると、弁護士の徽章の紛失で一回、取り扱っている事案で裁判所の名称を誤って記載したことに伴って一回官報の公告に付しています。
 ドラマでは主人公がどのようにして弁護士であることを隠す手段に注目したいと思います。