エストニアでの充実した生活を捨てて進学を狙う木野寿紀さん、パロディに挑戦して壮大に滑る
間違えてはいけないところを変換ミスしてしまった木野寿紀さん
木野寿紀さんは、エストニアで日本とは比較にならないほどの仕事に対する報酬を得て、外国出張などの職務をこなす傍ら、趣味の楽器演奏では外国での演奏会を行うこともできるほどの一流楽団に所属するなど、充実した毎日を過ごしていらっしゃいますが、その生活に満足することなく、更に教養を身につけるべく進学を検討していらっしゃいます。そればかりにご自身のギャグセンスを見せつけようとした木野寿紀さんは、明治天皇と教育勅語を揶揄することで反差別界隈での評価を確固たるものとすることも狙ったポストをなしましたが、肝心のところで致命的な変換ミスを犯してしまったようです。
まず、木野寿紀さんは、長渕剛さんを揶揄したポストをリポストし、ご自身がこれからなすポストがパロディであると受け取られるように注意しました。
そして、ご自身のギャグセンスにあふれたポストを発信しようとしました。
このポストでは、教育勅語を揶揄しているわけですから、教育勅語から引用している部分の内容を間違えてはならないはずです。しかし、木野寿紀さんは致命的な変換ミスを犯してしまいました。
(誤)高祖皇宗 (正)皇祖皇宗
高祖といえば、漢の高祖劉邦を指します。木野寿紀さんのポストに沿うと、遣隋使を派遣する時代よりはるか前の時代に日本は漢の属国であったといことになってしまいます。まさに致命的なミスであるといえるでしょう。
日本の歴史を知らない木野寿紀さん
木野寿紀さんがこのような間抜けなポストをなしてしまった原因は、日本の歴史をご存じないからにほかなりません。
日本は地理的に中原の超大国の影響を避けることはできず、同様の影響を受ける朝鮮半島と比較して違う点は海が緩衝帯となっていることぐらいです。このような地理では、超大国ゆえに中央アジア、中近東、欧州という異なる文化や技術を取り入れることができた中原の超大国の文化や技術をどのように受け入れるかだけが選択肢となります。
この文化や技術の受け入れにおいて、日本は特長的な手法をとりました。一旦日本風に変換した後にそれらを取り入れるようにしたのです。文化や技術を取り入れる際にはどうしても発信側の国の価値観などが含まれていますから、日本がそのように文化や技術を取り入れたのは非常に適切な選択でした。百田尚樹さんが学ぶ価値がないと批判した漢文も、中国語を日本語で読むことができるようにした技術で、まさに日本そのものといえるものであるわけですが、百田尚樹さんはそのあたりお分かりにならなかったようです。
本題に戻りましょう。日本の天皇はその時代のトップクラスの教育を個別に受けて帝王学を身につけていきます。明治天皇もまた例外ではなかったでしょう。その明治天皇が漢語であるから排除するというような百田尚樹さんのような物の考え方をするはずもなく、「皇祖皇宗」を「高祖皇宗」と間違う木野寿紀さんのレベルの低いパロディだけが世間に笑いを残す結果となりました。