石丸伸二安芸高田市長が東京都知事選挙への立候補を表明
石丸伸二安芸高田市長が東京都知事選挙への立候補を正式に表明しました。しかし、なぜ東京都知事選挙なのか理解不能です。
まず、理解不可能なのは東京都知事になろうとしながら、人口減に苦しむ東京都とは正反対の状況にある地方公共団体を何とかしたいという東京都知事選挙への立候補を決めた理由です。そのような地方公共団体を救いたいのであれば、地方公共団体の長ではなく国政に挑戦して地方交付税交付金などの配分方法を変えるなどの手法が考えられますが、東京都のような巨大な地方公共団体の長であったとしてもやることはほとんどありません。石丸伸二安芸高田市長はほとんど任期が終わろうとする現役市長でありながら、そのようなことすらわからないのでしょうか。ただ、それも仕方ないのかもしれません。石丸伸二安芸高田市長は任期中に地方公共団体の長としてなすべきことをほとんどやらずにご自身の気持ちいい言動に終始し、安芸高田市政とは無関係の主張をなさっていたわけですから。
地方公共団体の長のあるべき姿
地方公共団体の長といえば、大阪市長や大阪府知事を務めた橋下徹さんや泉房穂元明石市長など発信力の高い方を評価する方が多いと思いますが、地方公共団体の長は多くの実務の中で重要な判断をするのが仕事で、発信力はそれほど重要な要素ではなく、膨大な実務の大略を理解する力こそが重要であると私は思います。例えば、子育て支援一本で攻めた泉房穂元明石市長時代の明石市政では、公立病院の維持管理が充分になされておらず長寿命化に失敗し、今後の市政運営の中で大きな財政負担が見込まれています。大阪都構想についても、日本維新の会の一貫した主張である財政削減による小さい政府や地方公共団体というものとは程遠いもので、特別区となる大阪市や堺市が細分化されて独立した地方教協団体となって全体の財政支出は想像以上に大きくなります。これも日本維新の会の地方公共団体の長が地方公共団体の長として求められるものを持ち合わせていないことが原因であると思います。