「つばさの党」公職選挙法違反事件初回公判周辺情報
街宣車を東京地方裁判所に横付けしていたつばさの党
衆議院議員東京第15区の補欠選挙を巡った公職選挙法違反容疑で逮捕され、公訴を提起されたつばさの党代表の黒川敦彦被告人、根本良輔被告人、杉田勇人被告人に対する初公判が東京地方裁判所第429号法廷で行われました。
今回の傍聴席は20席で、長年の指名手配の末に逮捕された大坂正明被告人の公判と並ぶほどの傍聴希望者が並び、この事件への関心の高さを感じることができました。ただ、傍聴券候補所に行くまでに気になったのは、つばさの党の街宣車が東京地方裁判所の霞ヶ関駅側の出入口から駅に降りるエレベーターの間に横付けされていたことです。悪い予感しかしないわけですが、その予感は当たることとなります。
つばさの党の関係者が裁判所前で街頭宣伝活動を行い、裁判所に向けて拡声器で大声を張り上げたのです。腕章をつけた裁判所職員が大慌てで駆けつける姿を見ながら、無駄なことをするものだと思いました。
第429号法廷前に集まった支援者たち
本来であればこれほど関心の高い事件は101号法廷などの大きな法廷で審理がなされるのが通常ですが、被告人や被告人の法廷での言動を想定した東京地方裁判所は、警護法廷と言われる第429号法廷で審理を行うと決めました。なお、この法廷で審理された公判として私が思い出すのは、渋谷暴動事件の大坂正明被告人の公判、大阪市北区堂山町傷害事件及び茅ヶ崎市民文化会館暴行事件の伊藤大介被告人、北島直樹被告人の公判です。
実はこの日の東京裁判所は社会見学の一端として多くの生徒や学生が先生に連れられて裁判所を見学していましたが、何と第429号法廷近辺に中学生らしき見学者ご一行が現れました。同行している先生は第429号法廷がどういう法廷かご存知なかったのでしょうか。
公判が終わっても横付けされていたつばさの党の街宣車
裁判所に問い合わせたときに公判は午後4時頃に終了する予定とお聞きしていたので、他の用事も済ませて4時半頃に東京地方裁判所を出ると、つばさの党の街宣車がまだ残っていました。しかも、何らかの理由で動かしたのか、霞ヶ関駅へのエレベーター、裁判所の出入口、街宣車の順となっていました。何をやるのか興味深かったので、街宣車の見える位置で待機していると、5時半頃に車の持ち主であるつばさの党関係者が戻ってきて傍聴に訪れた支援者にお礼の挨拶をしていました。社会に迷惑をかけるようなことを裁判所で起こすようなことがなくてほっとしながら家路につきました。