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日本原水爆被害者団体協議会とバラク・オバマ元米国大統領を一緒にされたくありません

「核なき世界」の追求を忘れていたバラク・オバマ大統領が日本原水爆被害者団体協議会のノーベル平和賞授与を祝福

 バラク・オバマ元米国大統領にはつくづくあきれ果てました。

 米国のオバマ元大統領(63)は14日、日本原水爆被害者団体協議会日本被団協)へのノーベル平和賞の授与を祝福するメッセージを、X(旧ツイッター)に投稿した。被団協の活動が、核兵器使用による人的被害の大きさや、「核なき世界」の追求が不可欠なことを思い起こさせた、と功績をたたえた。
 オバマ氏は、「核の脅威が高まり、核を使うという脅しのタブー化が弱まっている」と、核をめぐる現状に言及。そのうえで「被団協の活動は、核兵器が恐ろしい人的被害をもたらすことや、より安全な世界を子どもたちに確実に残すために、『核なき世界』の追求が不可欠であることを、思い起こさせた」と指摘した。
 さらに「悲劇から力強い運動を築き、我々に共通する人間性を訴え続けてきた」と、被団協の活動の意義を称賛した。

朝日新聞「オバマ氏も日本被団協への授賞を祝福『核なき世界の追求、不可欠』」

 バラク・オバマ元米国大統領は、就任間もなくの時期の「核なき世界を目指す」という演説が評価されてノーベル平和賞を受賞しましたが、その時点で「核なき世界」はおろか核削減への政策も政策策定のための見通しも持っておらず、大統領任期の中で「核なき世界」へ前進させていくことが期待されての授賞であることは明らかでした。しかしながら、バラク・オバマ元米国大統領は新STARTを締結して広島訪問するぐらいで、ノーベル平和賞授賞に込められた期待に応えることができず、口先でノーベル平和賞を受賞したという結果だけが残りました。そのバラク・オバマ元米国大統領が核兵器削減や核なき世界に向けて長年努力してきた日本原水爆被害者協議会に祝福のメッセージを贈ることすら疑問しかありませんが、「『核なき世界』の追求が不可欠なことを思い起こさせた」というコメントには、やはり「核なき世界」の追及を完全に忘れていたのかという乾いた笑いが出てきます。