いわゆる「吉祥寺米騒動」個人的なまとめ
「吉祥寺米騒動」とも表現されている金井米穀店のツイートをきっかけとして始まった騒動について、黒川巌さん、谷口岳さん、野間易通さんらの言動を含めて一旦まとめておこうと思います。
金井米穀店のツイートの評価
金井米穀店のツイートについては、私はかなり批判的です。政治的なツイートであるとしても表現が稚拙で金井米穀店に訪れる客を不快にさせる表現であることが理由の一つ、企業の営業や広報のためのツイートで政治的な見解を示すべきではないと考えていることが理由のもう一つです。これは、水キムチあらいさんのツイートについても同様で、私の過去のnoteの記事で厳しく批判していることでおわかりになると思います。
金井米穀店の影響力といわゆる「反差別カウンター」の批判手法の非対称性
金井米穀店のツイートに対して批判的な私が金井米穀店を訪問しておにぎりを買ったのには二つの理由があります。
私がおかかのおにぎりが好きでありながら、満足できるおかかのおにぎりに出会うことがほとんどなかったという後付けの口実が一つです。東京駅構内に店舗を置くおかかのおにぎりはすべて食べていますし、最近は平塚駅の駅構内にあるおむすび権兵衛ラスカ平塚店でおかかのおにぎりを購入していたりしています。結果として行列がないにもかかわらずうまいおかかのおにぎりをたべることができる店を見つけることができたのは大きな収穫でした。
そして、もう一つの理由はツイートの内容と影響力と比較した抗議活動の非対称性です。金井米穀店は老舗の株式会社ではありますが店舗の規模としては個人商店に近く、地元の客を中心に商いをしている店舗です。つまり、金井米穀店のこのツイートが与える影響は非常に小さく、当然ながらそのツイートに対するアクションはその影響力に比例するものでなければならないはずです。「吉祥寺米騒動」においては、金井米穀店の当該ツイート削除で勝鬨を上げて矛を収めてもいいレベルだったと思いますし、それに加えて何かをするとしても抗議文の手交で十分であったはずです。しかしながら、黒川巌さんをはじめとする抗議者はそのその手法を取らず、金井米穀店の謝罪を求める長い旅に旅立ったのです。
黒川巌さんとC.R.A.C.らのヤクザ顔負けの抗議活動
金井米穀店に謝罪させるために黒川巌さんが選んだのは、金井米穀店の営業時間中に「MUSASHINO AGAINST RACISM」のプラカードを掲示したままのスタンディングすること、口コミに集団で低評価をつけて評判を落とすこと、そして刑事事件になる可能性が一番高いと思われる店主に対する謝罪要求と要求を受け入れない場合の報復措置の提示でした。
ヤクザがみかじめ料を支払わないなど意に沿わない飲食店の営業妨害をするために、店舗の入口そばに立って入店しようとする客に精神的な圧力をかけて営業妨害をするというのはドラマや新聞報道などでも聞くことがある事例ですが、これらの飲食店などはだいたい夕刻から深夜にかけて営業する店舗で、夜であるがゆえに目つきの悪い人間が店舗の入口そばに立っているということは遠くからはわかりません。しかしながら、黒川巌さんやC.R.A.C.などがなしたのは昼間で店舗の前におかしな連中が立っているということは遠くからもわかるわけです。営業妨害の程度を考えれば、夕刻から深夜にかけて営業する店舗に対して行う視認性の低いヤクザの営業妨害以上の行為であるとも言えるわけです。政治的にはほとんどないと言ってもいい金井米穀店のツイートの影響力をまったく考慮に入れていない抗議手法を見て私の心は決まりました。
この抗議手法を見て思い出したのが、高校生のツイートに対する抗議として芦屋学園高校に乗り込んで抗議活動をなしたC.R.A.C.の野間易通さんと伊藤健一郎さんの手法でした。
日本人である大学院生の心を折るために在日コリアンのコミュニティの圧力をチラつかせ、金良平さんが大学院生を一方的に殴って傷害罪の有罪判決を略式手続で受け、李普鉉さんが大学院生に暴行を加えて有罪判決を略式手続で受けた正真正銘のヘイトクライムである北新地大学院生リンチ事件で、C.R.A.C.や野間易通さん、伊藤健一郎さんは一体何をしたのでしょうか。ヘイトクライムをなした金良平さんへの十分な懲戒処分をなすこともなく、C.R.A.C.をはじめとした「反差別カウンター」を称する者たちに対して、北新地大学院生リンチ事件というヘイトクライムを取り上げて研修を行うこともなく、被害者である大学院生に対して金良平さんや李普鉉さんを直接対面で謝罪させることもしませんでした。やったことと言えば、C.R.A.C.の代表者である野間易通さんが被害者である大学院生を誹謗中傷して民事訴訟で敗訴することだけでした。
なお、加害者の李普鉉さんについては、アマチュアサッカー選手として卓越した技量を示したり実績を残したりしたわけでもないのに、木村元彦さんの著書「橋を架ける者たち」において、今も息の長いJリーガーとして活躍している梁勇基さん(ベガルタ仙台所属)や鄭大世さん(FC町田ゼルビア所属)と同じように一章を用いて取り上げられるほど「反差別カウンター」を自称する者たちの間で評価が高かったことを付け加えておきます。
その野間易通さんについては、「天命を知る」年齢をすでに越えているにも関わらず、未成年者に対して大人げない誹謗中傷をする人物であることが明らかになっています。
なお、現地で確認した金井米穀店の店舗は、おにぎり販売用のスペースが店舗の中央にあり、その向かって右隣りに店舗内の米の販売スペースがある狭い店舗で、チンドン屋のようなダサいTシャツを着た者が立っていたとすれば、見込み客に精神的な圧力を与えることができる距離関係であることもわかりました。
安全圏にいるとはいえない野間易通さん
この抗議活動に参加した野間易通さんは、cractubeでの生中継に終始していました。これはひょっとしたらアウトかもしれない黒川巌さんの報復手段を提示しながら金井米穀店に対して謝罪を求める行為など抗議活動を行う者に巻き込まれまいと警戒しているようにも感じました。ただ、すでに野間易通さんが危険水域に足を突っ込んでいる可能性があることについて指摘しなければならないと思います。
民事訴訟の京都朝鮮第一初級学校街頭宣伝差止め等事件において、京都朝鮮第一初級学校前の抗議活動に参加していない西村修平さんに対しても損害賠償が命ぜられたことを覚えている方もいらっしゃると思います。西村修平さんはなぜ抗議活動に参加もしていないのになぜ賠償を命ぜられたのでしょうか。
西村修平さんは主権回復を目指す会の代表でしたが、主権回復を目指す会は代表者又は管理人の定めのない法人ではない社団又は財団であったため、民事訴訟法第29条の規定により、主権回復を目指す会という名において訴えられることはできませんでした。そのため、学校法人京都朝鮮学園は、「主権回復を目指す会こと西村修平」を被告とし、主権回復を目指す会の関西支部に所属する中谷辰一郎さんの行為の責任を連帯して負わせるようにしました。その結果として、西村修平さんは「主権回復を目指す会こと西村修平」として自ら参加したわけでもない抗議活動の賠償責任を個人として負うことになってしまったわけです。この法理が適用されるなら、金井米穀店に対する抗議活動について民事訴訟が提起された場合に「C.R.A.C.」に所属していることを公言している黒川巌さんの行為について、「C.R.A.C.こと野間易通」が被告とならないと言い切ることは難しいわけです。