
伊藤大介さんの法廷でのたたかい 1
伊藤大介被告人の公判期日が決定
大阪市内での傷害被疑事件、横浜地方裁判所管内での暴行被疑事件で横浜地方検察庁の検察官から公訴を提起された伊藤大介被告人ですが、横浜地方裁判所での公判の期日が決定したようです。
公判は11月26日午後1時30分から午後4時までが第一回公判、12月3日午後1時30分から午後4時30分までが第二回公判となり、公判はいずれも横浜地方裁判所第405号法廷で行われるようです。
公判期日からわかること
この期日からわかることがあります。まず、検察官の主張する被疑事実について被告人が認めていない否認事件の可能性が高いということです。傷害も被害者のいる重大な犯罪には違いありませんが、多くの事件、それも人の生命を奪った事件や社会的な影響力の高い政治家や著名人の起こした事件を扱う裁判所としては、中小企業のおそらくオーナー社長による傷害、暴行被疑事件は、特筆することのない一つの事件であろうと思います。被告人が検察官の主張する被疑事実を認め、情状により量刑を争う事件の場合、公判は被告人質問と情状証人への質問を行い、1時間未満で公判が終了することも不思議ではありません。
量刑として懲役ではなく罰金刑が求刑されることも想定される傷害、暴行被疑事件において、5時間半もの審理が行われることが異例であり、被告人が検察官の被疑事実の一部又は全てを否認しているのではないかと思われます。
公判で明らかになる事件の全貌
裁判官が準備書面を「陳述します」と述べて内容に触れることなく口頭弁論で主張したことにする民事訴訟の口頭弁論と異なり、公判では裁判所という暴力装置が国民の権利を制限する決定をなすわけですから、検察官の主張の要旨は検察官の口頭で説明されるはずです。
特に大阪の事件では、当初逮捕された荒巻靖彦さんが伊藤大介被告人によって腹部から大きな出血をし、それが殺人未遂であると野間易通さんと安田浩一さんのYouTubeで繰り返し触れられていました。また、荒巻靖彦さんは格闘技の心得があると聞きますが、伊藤大介被告人はお子さんがボクシングジムに通っており、アマチュア戦績で負けが勝ちを上回っていたという噂を聞く以外に格闘技の心得がある噂を聞きませんし、体格が優れているわけでもありません。そのような伊藤大介被告人が傷害被疑事件の被害者ではなく被告人となっていることが不思議な点です。捨て身で乗り込んだ伊藤大介被告人の心が荒巻靖彦さんを上回っていたのか、何か武器となるものを持参したのか、何らかの策を講じていたのか、あるいは助太刀を頼んで何名かで乗り込んだのかは一切明らかになっていません。この辺りについて検察官が捜査でどのような結論に至ったのかも公判で明らかにされるものと思います。
神奈川県は公判を傍聴するのか
この事件でもう一つ注目すべき点は、法人である宅地建物取引業者の代表取締役である伊藤大介被告人がなした傷害、暴行被疑事件に関する監督官庁である神奈川県の関心です。神奈川県県土整備局事業管理部建設業課横浜駐在事務所宅建指導担当がこの事件を把握しているのか、把握しているなら公判を傍聴するのかは非常に興味深い視点になると思います。もちろん、「私は神奈川県の職員です」と名乗って傍聴するわけではありませんが、名札をつけたまま傍聴するかもしれませんし、あの人物がひょっとしたら神奈川県の職員かもしれないと推理する向きもいるかもしれません。